今年1月期に放送された連続ドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』(日本テレビ系/水曜よる10時~)は、“演技おばけ”として高い評価を受けている杉咲花(28)が主演を務めたが、視聴率は惨敗。そこにはどんな理由が――?

 同ドラマは、間違いながらも真剣に生きている27歳の小説家・土田文菜(杉咲)をめぐる、考えてしまう人のためのラブストーリー。『愛がなんだ』『街の上で』などの映画監督・今泉力哉氏が、初めて地上波GP帯の連続ドラマで脚本・監督を務めることも話題になったが、全話平均世帯視聴率は3.2%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と低調だった。

 X上では、《今泉力哉ワールド全開で映画の様な質感のこのドラマ最高に好き!長回しカメラでコロコロ表情を変える杉咲花ちゃんの演技に圧倒された!》《私は一体何を見せられてるんだ…ずっと気持ち悪いなこのドラマ。中身が一切ない、ただただキモいセリフがずっと流れてる》など、1月14日放送の初回から評価がまっぷたつに分かれていた。

 地上波ドラマとは思えない、思い切った内容だった本作。劇場用の映画にしか見えない長回し映像、独特な間合いの会話劇、そして、今泉監督ならではの空気感。初回では内容を前半と後半をすっぱり分けて、文菜という女性を描ききったことに、作り手側の「気に入ったら見てください」という強烈なメッセージを感じた。