■『ラストノート』制作側もホラーを意識?
X上では、《内田有紀×寺西拓人は順調に惹かれ合ってる。この2人なら納得なんやけど、それだけに周りの人たちが牙を剝く瞬間が楽しみで仕方ないw 坂井真紀はもう爆発寸前やし、佐々木蔵之介は桜井日奈子と草川卓也を仲間に引き入れそうやし。木10らしくなってきそう!楽しみや!》など、周辺人物の常軌を逸した行動を楽しむ声が多い。
たしかに、葵と澄晴は距離を詰めてきているが、そのきっかけは、澄晴のスマホ充電がいきなり切れたり、葵が急にぎっくり腰になるなど、「おいおい」とツッコみたくなるご都合主義展開だらけだ。しかし、そんなことは気にならないぐらい、2人を取り巻く状況のホラー展開がスリリング。
特に、葵の元夫・奥田(徳井義実/51)を介して、澄晴(寺西)の相手が葵(内田)であることを優子(坂井)が知ったり、眞澄(佐々木)と龍太(草川)、莉奈(桜井)がつながりそうになったりと、点と点がつながっていき、葵と澄晴を地獄のオープニングに導いていく流れはお見事だった。
また、優子は顔に寄りまくって不気味さを醸し出したり、眞澄はいきなり正面からどアップで登場して脅すし、莉奈は明るさ軽さを封印して闇を匂わせるなど、どう見てもカメラと演出がホラー仕草。純愛ドラマに見せかけてホラーというのは、制作側も明らかに意識していると思われる。
各ドラマが視聴率を落とす中、わずかとはいえ数字を伸ばしたのは、本作の正しい楽しみ方に気づいた人が多いのだろう。次回、澄晴が葵の家に泊まったことが莉奈と龍太にバレてしまったり、優子による葵と澄晴の三者面談があるようだ。さらなるホラー展開に期待したい。
(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。