今年4月期放送の黒木華(36)主演、野呂佳代(42)共演の『銀河の一票』(カンテレ制作・フジテレビ系)は、政治と選挙を扱う異色作。『アンメット』(同局系)、『西園寺さんは料理をしない』(TBS系)、『ホットスポット』(日本テレビ系)と、“出演作にハズレなし”という野呂佳代伝説の通りに、本作も幅広く支持された。
同ドラマは、与党幹事長・星野鷹臣(坂東彌十郎/70)を告発する手紙をきっかけに、すべてを失った鷹臣の娘で秘書・茉莉(まつり、黒木)が、偶然出会った月岡あかり(野呂)とタッグを組み、東京都知事を目指して奮闘する50日間を描く選挙エンターテインメント。野呂が演じるあかりは、政治素人なスナック「とし子」のママ。
佐野亜裕美プロデューサー、カンテレ制作、政治と社会問題を扱う内容に、22年放送『エルピス-希望、あるいは災い-』を思い起こす声が多かった本作。しかし、連続殺人事件、国家権力との対峙など、不穏なムードが常に漂っていた『エルピス』に比べ、本作は緩急がきいていて抜けがよかった。その大きな要因が野呂佳代だった。
展開的にあかりが語って人々の心を動かすシーンが多かったのだが、シリアスな内容にもかかわらず、どれもこれもが素直に入ってきた。X上で、《あかりちゃんの言葉が、難しい言葉じゃなくても物事の芯をついてて素晴らしい。でも、さすがに狙って書かれてるセリフだから、コレをセリフじゃなく聞かせなければいけない野呂佳代さん、ほんっとに大変なお役ですね》など、絶賛の声が相次いでいた。