■考察疲れにぴったりな『大空港』
X上でも、《今回はさっきまで英語で話していた外国人が急に日本語を話し出す…的なことがなかったので最後まで安心して見ることが出来ました》《今回は終始、英語であることが重要な回だったよね。タブレットの日本語で「絵本を読んでほしい」と伝えたルイスくん。気持ちが伝わってくる演出でした》などと好評だ。
とにかく、シリアスさと軽い部分のバランスがいい。展開も「こう来るだろうな」と思わせて見る人をうまく引っ張り、オチはちょっとひねって人情を入れ、めでたしめでたしの締め。今期は考察ものやドロドロしたドラマが多いので、安定安心のテレ朝ドラマは心がやすらぐ。内容的にも数字的にも、『VIVANT』の対抗馬とはっきりいえるだろう。考察に疲れた人にすすめたい。
今回、子役のエタニエルが「ダディ」しか話さず、タブレットで『VIVANT』のドラム方式(翻訳機)で会話していたのは、もともと彼が日本育ちで英語のセリフがうまく話せないため、苦肉の策だった? あるいは、思い切り『VIVANT』のパクリだったのかも? 万智(趣里)の「なんと」などのセリフも、『相棒』(同局系)の右京(水谷豊/74)パクリみたいだったが、テレ朝ドラマはパロディをちょいちょいやるので、これもありそうだ。
今回は早見(眞栄田)回、次回は万智の回で、しばらくは各メンバーの過去を明らかにしつつ、じょじょに「GATE24」のチーム感を高めていく流れだろう。最近も松嶋菜々子(52)主演の『おコメの女−国税局資料調査課・雑国室−』が人気だったが、チームものについてはテレ朝ドラマは信頼しかない。今後も期待できそうだ。
(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。