今年4月期に放送された、波瑠(35)と麻生久美子(48)がダブル主演の『月夜行路-答えは名作の中に-』(日本テレビ系/水曜よる10時~)は、ミステリーとしては派手な展開はなかったが、数字的には配信サービス・TVerのお気に入り登録数が72.0万と、4月期ドラマ1位(シリーズものを除く)などと好調だった。
同ドラマは、家族にないがしろにされている主婦・沢辻涼子(麻生)が、文学オタクの銀座のバーのママ・野宮ルナ(波瑠)と偶然出会い、強引に大阪に連れ出されることから始まる物語。夏目漱石、太宰治、江戸川乱歩、谷崎潤一郎といった文学の知識を生かしながら、事件の真相と入り組んだ人間ドラマをひも解いていく。
本作のうたい文句は「痛快文学ロードミステリー」で、ルナの過去など、考察も盛り上がってはいた。しかし、多くの視聴者は考察より、涼子とルナの美しいコンビを楽しんでいたようだ。X上でも、《ちょっと突拍子もない展開もありながら、波瑠さんの設定が斬新で、これまた新境地。キュートでかわいいけど、なんかありそうなあの表情。麻生久美子さんもまたおきれいで眼福。引き継ぎ来週も見てみよ》など好評だった。
物語のメインは、ルナの正体と悲愛だったが、正直、正体が人気作家・重原壮助だというのは、早い段階から予想されていたので、それほどの驚きはなかった。また、毎回、ルナと涼子が遭遇する殺人事件も、人間関係の“あや”を背景にしつつ解決していくという展開で、特に目新しいものではなかった。