日々、若者文化やトレンド事象を研究するトレンド現象ウォッチャーの戸田蒼氏が本サイトで現代のトレンドを徹底解説。今回、戸田氏が注目したのは、変わりつつある夏の風物詩「盆踊り」についてです。

 夏の風物詩として親しまれてきた盆踊りが、近年、大きく姿を変えつつあります。民謡や音頭に合わせて踊る伝統的なスタイルに加え、アニメソングやJ-POP、洋楽、さらにはDJによるダンスミュージックを取り入れたイベントが全国各地で展開されるようになりました。

 群馬県伊勢崎市で開催された「アニソン盆踊り」では、『鬼滅の刃』の主題歌など若年層に人気の楽曲を採用。子供たちが自然と輪へ入り、家族で楽しむ姿も見られたようです。「知っている曲だから参加しやすい」という声もあり、伝統行事に親しむ貴重なきっかけとなっています。また、神奈川県の「湘南藤沢七夕祭り」や「新横浜盆おどり」では、米国を代表するロックバンド、ボン・ジョヴィの楽曲に振り付けを合わせた「盆ジョヴィ」が話題を呼びました。

 都内でも、趣向を凝らした新しいスタイルの祭りが続々と注目を集めています。神田明神の納涼祭りでは、『ドラえもん音頭』や『おジャ魔女カーニバル!!』『ダンシング・ヒーロー』などをラインナップ。ガイドダンサーによるレクチャータイムも用意され、初めて足を運んだ人でも輪に入りやすいと好評です。

 さらに9月には「SHIBUYA MIYASHITA PARK BON DANCE 2026」が予定されており、盆踊りとダンスミュージックを掛け合わせた渋谷らしいカルチャーを体験できる催しとなりそうです。