現役時代は阪神タイガースで2度のリーグ制覇、引退後は阪神や日本代表で指導者を務めてきた矢野燿大が“マスク越しの視点”から現在の球界を徹底解説。ここでしか聞けないレジェンドOBの“生の声”を本サイト編集部がお届けする。
7月22日、(藤浪)晋太郎が4年ぶりに甲子園のマウンドへ帰ってきました。ユニフォームは縦縞から横浜ブルーへと変わりましたが、甲子園が良く似合う。降板時にスタンドから万雷の拍手が送られたのが、何よりの証拠です。
肝心の投球内容ですが、こちらはいま一つ。マウンド上では毎回のようにピンチを背負い、5回途中まで投げて被安打5、四死球5、失点1。とても合格点を与えられるものではありませんでした。
それでも、お客さんは晋太郎が投げると聞けば期待する。スターですよね。大阪桐蔭高校時代には甲子園で春夏連覇を達成。その年のドラフト1位でタイガースに入団。1年目から3年連続2桁勝利を挙げた投手ですから、夢を見ないほうが難しいですね。
2023年からはメジャーに挑戦。昨シーズン途中にDeNAと契約し、日本球界へ復帰しました。
当時、タイガースへ戻ってくることを期待するファンの声もありましたが、私は少し難しいと思っていました。なぜなら、今の盤石の投手陣に晋太郎が割って入れるか? と聞かれれば、答えはNOだと思ったからです。野球選手ですから試合に出てなんぼ。
それができるチームでプレーするのが、晋太郎にとってもプラスでしょう。