■優勝賞金&ご祝儀を残しておけば…(笑)

 このところの相撲ブームに乗って、相撲協会は昨年、13億円余の黒字を叩き出した。入場券は毎場所完売、力士絡みのグッズもバカ売れしているんだから、力士たちに還元するのは、当然と言えば当然だ。

 その強気の姿勢は、入場券の値上がりにもつながった。溜まり席やマス席の価格が上がって、土・日と平日で値段に差を付けた。

 ただでさえ手に入らないチケットがますます買えなくなって、相撲観戦できるのは金持ちかコネがある人間だけになっちゃうのはよくない。

 2000年春場所、オレが優勝したときの賞金は1000万円だった。それに、三賞とかご祝儀とかが加わって、なんだかんだで3000万円近くの金が入った。

 その後、東京、名古屋、博多で優勝祝いは続き、1年間は「お祭り騒ぎ」。あのときの金を、少し残しておくべきだったな(笑)。

貴闘力忠茂(たかとうりき・ただしげ)
1967年9月28日、兵庫県生まれ。二子山部屋(入門時は藤島部屋)入門後、83年に初土俵。最高位は東関脇。2000年に幕尻(前頭14枚目)で初優勝する。02年に引退し、大鵬部屋の部屋付き親方となるが10年に野球賭博関与のため日本相撲協会を解雇される。現在は焼肉店『ドラゴ』を経営。