■約1億5000万円かけて再生した旅館を無料開放
スザンヌは2023年11月に株式会社yamaを設立し、代表取締役社長に就任。24年、熊本市内の老舗旅館を2400万円で購入し、その後、リノベーションして新施設「KAWACHI BASE-龍栄荘-」として再生させ、25年2月にグランドオープンさせている。その費用は、購入代金と合わせると約1億5000万円かかったとのことだ。
「2016年には、熊本地震が発生した年に、オープンから約3か月でカフェバーを閉店した経験もあるスザンヌさん。そんな彼女ですが、『令和8年熊本地震』を受け、『KAWACHI BASE』の家族湯と大広間を8月15日まで無料で開放すると7月30日に発表。
25年6月の『女性セブン』(小学館)では、卒論で地域創生をテーマに廃旅館を買い取ってからオープンさせるまでの経緯をまとめると明かしていましたが、その旅館を開放することを決断。地元の人や被災者、支援に携わる人からも反響を呼びましたね」(前出の女性誌編集者)
スザンヌは《被災され車中泊をされている方、断水などによりご入浴が困難な方を対象に、KAWACHI BASE -龍栄荘-では、8月15日まで家族湯および大広間を無料開放いたします》とし《ご家族でゆっくり温泉に浸かっていただくことはもちろん、お一人でのご利用も大歓迎です。涼しい大広間で少し休んでいただいたり、仮眠をとっていただいたり、少しでも心と身体を癒す時間になればと思っています》と発表した。
そんなスザンヌには、《すーちゃんも大変な中ほんとうにすごいことだと思います 無理せずにご自身のことも大切にしてくださいね》《熊本にスーちゃんがいて本当に良かった、あなたは熊本の宝であり太陽です!!私もスーちゃんのおかげで熊本を好きになった一人です》といったコメントが寄せられた。
「東京での活動を経て地元・熊本に戻り、現在はタレント活動と並行して旅館経営にも取り組むスザンヌさん。そうした活動の根底には、地元への思いがあることがうかがえます。スザンヌさんは本当に地元を盛り上げたい、大切にしたいという思いで活動していることが感じられ、今はSNSで熊本地震についてメッセージを発信し続けていますが、それも多くの人に支持されていますよね」(前同)
スザンヌについて芸能評論家の三杉武氏はこう話す。
「スザンヌさんは、かつて『クイズ!ヘキサゴンII』で大人気になり、『NHK紅白歌合戦』にも出たタレント。“おバカタレント”のポジションでしたが、癒し系の空気感で特に年配層に、自分の子どもや孫のような存在として人気が高かったですよね。
『紅白』にも出てバラドルの頂点を極めたわけで、影響力はかなりあった。ですから今でも東京でタレント業をやろうと思えばできると思うんです。かつてテレビで活躍したタレントが、今も芸能界とのつながりをアピールして、自身のビジネスにつなげる――ということはよくありますが、スザンヌさんはそういう感じではないですよね。地元での生活や地域とのつながりを大切にしている印象があります。
地元・熊本で生活をし、勉強し直して高校を卒業し、大学で学んだ後、現在は旅館経営にも取り組み、熊本を拠点とした活動を続けている。生き方にブレがない、地に足がついた感じですね。東京のテレビにも出ますが、その距離感がいいですよね。
スザンヌさんの母のキャサリンさんも昔から地元でバーを経営していて、その母の背中を見て育ったのも大きいのではないでしょうか。母娘の関係も良いですよね。母が経営者として働く背中を見て、家族で地元・熊本で育った。そうした家庭環境も、現在の生き方に影響しているのかもしれませんね。
男の子を育てる母でもありますが、自らが旅館を経営して働く――その背中を息子さんに見せるというところもあるのではないでしょうか」
地元・熊本の被災状況や復旧への思いを発信し、自らも支援活動を続けるスザンヌ。彼女を応援する声は日々、多数寄せられている。
三杉武(みすぎ・たけし) 芸能評論家
早稲田大学を卒業後、スポーツ紙の記者を経てフリーに転身。豊富な人脈をいかし、芸能評論家として活動している。多くのニュースメディアで芸能を中心にしたニュース解説を行ない、また「AKB48選抜総選挙」では“論客”とて約7年間にわたり総選挙を解説してきた。