福山雅治(54)主演の日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』(TBS系)が、平均世帯視聴率が14.7%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、木村拓哉(50)主演の月9ドラマ『風間公親-教場0』(フジテレビ系)の12.1%を上回る好スタートを見せた。

 非の打ちどころがない内容の一方で、不安を感じさせるシーンもあった。

 同ドラマは、全盲のFBI特別捜査官・皆実広見(福山雅治)と、犯人逮捕のためには手段を選ばない孤高の刑事・護道心太朗(大泉洋/50)が、凸凹バディを組んで難事件に挑む姿を描く。脚本は同枠放送の『マイファミリー』などを手掛けた、黒岩勉氏による完全オリジナル。

 4月23日放送の第1話の内容は以下。どんな難事件も必ず最後に解決させることから、“ラストマン”と呼ばれていた皆実が、警察庁とFBIの連携強化を目的に期間限定で日本にやって来た。そして、警察庁人材交流企画室の室長・護道が、皆実のアテンドを命じられる。

 皆実は歓迎式典で「無差別連続爆破事件の犯人を逮捕してみせる」と宣言。その事件は、捜査1課の佐久良円花(吉田羊)率いる、佐久良班が追いかけていた事件で、2人は捜査一課から批判の的に。そんな中、新たな爆発事件が発生し、皆実が嗅覚から犯人らしき人物・渋谷英輔(宮沢氷魚/28)を捕まえるが……という展開。

「脚本、演出、キャストと、どれも高水準で視聴率も納得の数字。特に福山の演技は、自宅で白杖を使って歩くなど、さまざまなアプローチで役作りに取り組んでいたそうで、視覚障害の専門家も納得のリアルさ。細かいところも手を抜かない、日曜劇場の面目躍如といえるでしょう」(ドラマライター/ヤマカワ)