■鉱石1トンあたり最大で45.9グラムもの金が

 現地での探査を担ったのは、カナダの鉱物探査会社。一般的に金山では、鉱石1トンあたりに含まれる金の量が平均3グラムあれば優良な金山と判断される世界標準のなか、山ヶ野金山の調査結果では、最大で45.9グラムもの金を含む新たな鉱脈の一部が確認されたといいます。この高い数値に対し、地元では「ゴールドラッシュ」の再来を期待する機運が一部で生じており、金に関連した観光資源への注目度も上がっているようです。

 ネット上でも、今回の金鉱脈発見に関しては「1トンあたり45グラムという数字は世界的に見ても破格だし、もし本当に採掘が始まったら日本の経済にとって明るいニュースになる」「昔の技術では掘れなかった地下深くに大量の資源が眠っていると思うと、ロマンを感じる」「過疎化が進んだ町がこれを機に少しでも活気を取り戻してくれれば」といった様々な声が聞かれます。

「現在の探査技術は飛躍的に進化しています。国内の金産出量日本一を誇る鹿児島県の菱刈金山ではドローンを導入し、危険な場所でも鉱脈分析が可能。専門家も、昔の技術では届かなかった地下深くを探索すれば、まだ多くの金が眠っている可能性が極めて高いと指摘します。火山が多い鹿児島はマグマ活動によって鉱脈が形成されやすいのですが、地下深部への掘削には莫大なコストがかかり、商業採掘の開始には10年以上の歳月と巨額の投資が必要。外資系企業の参入による地域活性化への期待がある反面、環境への配慮を巡る議論も避けられず、自治体や住民との合意形成を含めた慎重なプロセスが今後の課題になるでしょう」(経済誌編集者)

 地下深部への扉が、地域の歴史に新たな価値を加え、持続可能な未来への確かな足がかりとなることを願うばかりです。

トレンド現象ウォッチャー・戸田蒼
大手出版社でエンタメ誌やWEBメディアの編集長を経てフリー。雑誌&WEBライター、トレンド現象ウォッチャーとして活動中。