■まだ見えない爽太・松村北斗の姿

 裏がありそうだった佐倉の正体が明らかになり、X上では《立岩を殺めた理由である25年前の秘密とは? それは、恭子(麻里子の実の母)のストーカーであり、恭子を殺めた張本人であること。麻里子に執着する理由は、母に驚くほど似ていたから》など、佐倉と麻里子の実母・恭子の事故死の真相について考察が盛り上がった。

 佐倉(玉山)に関する考察をまとめると、「佐倉は麻里子(岡崎)の亡き実母・恭子と知り合いだった」「佐倉は恭子のストーカー状態で、結婚を許せずに橋から突き落として殺害した」「その殺害は警察署長だった佐倉の父によって揉み消され、それを麻里子の父で社長の銀次郎(石黒賢/60)は黙認し、サユリも知っていた」などになる。

 まさか佐倉までストーカーだった? 麻里子の亡き実母は麻里子と似ているという佐倉のセリフがあったが、それもあって佐倉は麻里子に執着しているようだ。このままいくと、麻里子ストーカーである爽太(松村)との、ストーカー対決になってしまうかもしれない。

 一方で、25年前の麻里子の誘拐未遂事件は、まだまだ謎が多い。犯人の畑野(田中要次/62)は、なぜ銀次郎に恨みを抱いているのか? 本作では社内の勢力争いが描かれてきたが、ひょっとすると畑野は銀次郎に利用されたあげく、ポイ捨てされた? こちらは次回以降で少し明らかになりそうだ。

 気になるのは、X上での《今のとこ麻里子中心の物語になっている。これなら麻里子が主人公でいいはず。しかしこの作品の主人公は爽太。立岩事件や25年前について明かされていく中で彼についてはほとんど分からない。そこが最大の伏線にして最大の違和感》という指摘だ。

 確かに爽太はキモくてピュアなストーカーであること以外、25年前の誘拐未遂事件と麻里子の実母の死、そして、現在の殺害事件にどう絡んでいるのかがわからない。今後、爽太のねじれた純愛がどうなるのか、その行く末に注目だ。

(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。