■シリアスさと粗いトリックのアンバランス
「演者に対する評価は高いものの、穴だらけの脚本に興ざめしているのではないでしょうか。今回、多かったツッコミは、ひん死の状態なのに坂道を這い上がれるかというもの。それまで緊迫したシーンが続いただけに、ガッカリしてしまいました」(ドラマライター/ヤマカワ)
ツイッター上では、「最初に犯人を明かす、古畑任三郎スタイルはいいけど、トリックと筋書きの粗さが惜しい」などの批判も。
「犯人を先に見せて謎解きをする倒叙スタイルの先輩、『古畑任三郎』のように、コミカルな要素があれば気にならないんですが、『教場0』はシリアスなぶん、トリックとの落差が気になるんですよね。要するにちぐはぐさがあるんです」(前同)
また、風間がヒントを出して新人刑事が解決するという展開が、ワンパターンで新鮮味がない。
「視聴率だけでなく見逃し配信・Tverでも、各話の“いいね”数が減っています。『教場0』の第3話は1万4000で、前日スタートした『ラストマン』の2万3000に大きく差をつけられています(4月28日現在)。先に始まったため、“お気に入り”登録数こそ首位ですが、そちらも近いうちに抜かれる可能性が高いでしょう」(同上)
今回は、『教場Ⅱ』で風間の右目を刺した凶器、千枚通しが前回に続いて登場。物語は、どうして豪雨の夜に襲われることになるのか、じょじょに風間の過去を明かし、核心に迫っていくようだ。ドラマ後半には風間の目の前で刺された、元部下・遠野章宏(北村匠海/25)も登場する予定で、それまでに盛り返しに期待したい。