日々、若者文化やトレンド事象を研究するトレンド現象ウォッチャーの戸田蒼氏が本サイトで現代のトレンドを徹底解説。今回は、ネット社会に潜むサポート詐欺の危険性と対処法について注目した。
インターネット閲覧中、突如として画面にセキュリティ警告が表示され、激しい警告音とともに「ウイルスに感染しました」「すぐにサポート窓口へ連絡してください」といったメッセージが流れる──。これは利用者の不安や焦りを煽って偽の相談窓口へ電話をかけさせる典型的な「サポート詐欺」の手口です。画面に表示されるマイクロソフトなどの実在する企業ロゴや閉じることのできない全画面表示に惑わされ、連絡をしてしまうケースが絶えません。
経済産業省所管の独立行政法人情報処理推進機構によると、2026年に入ってから3月までの期間で寄せられた約3500件の相談のうち、このサポート詐欺に関わるものが1000件を超えているといいます。
5月29日、静岡県牧之原市の相良中学校では、職員が事務室のパソコンを操作中にエラーメッセージが表示され、記載された連絡先へ電話をかけ、通話相手の指示通りに操作。その結果、学校が管理する口座から修学旅行の積立金や卒業アルバムの制作費約1000万円をだまし取られる事件に発展しました。