■警告音に惑わされないことが重要

 電話口に出る詐欺オペレーターは、こちらの質問には一切耳を貸さず、一方的に不審な指示を繰り返し、システムチェックや修理を装いながら「遠隔操作アプリ」を埋め込もうとしてきます。

 実行されると端末の操作権を奪われ、画面や個人情報をすべて見られる状態にされてしまう。さらに、「ロシアのハッカーが侵入している」などと嘘を重ねて不安を煽り、数万円から十数万円のサポート料金を電子ギフトカードなどで請求した後、「エラーが出た」として何度も追加購入を迫るのも典型的な流れです。

 ネット上でも、《この画面が出たら、とっとと再起動です》《Escキーを長押しするか、最悪は再起動でいけるという対処法をもっと広く知られてほしい》《以前全く同じ目にあって焦ったが、スマホで撮影して調べたら解決策が見つかった》といったコメントが並び、サポート詐欺に対する注意喚起が数多く寄せられています。

「警告音が鳴る段階では画面に悪質なページが出ているだけで、システム自体は乗っ取られていません。大手のIT企業が画面上で直接電話連絡を促すことは絶対にないため、不審な警告には構わず、速やかに画面を閉じることが最大の防衛策となります」(ITジャーナリスト)

 パソコンから突然大音量が響いても、慌てて表示された連絡先へ電話をかけないことが何より重要。不安な場合は家族や正規のサポート窓口に相談するよう心がけましょう。

戸田蒼(とだ・あおい)
トレンド現象ウォッチャー。
大手出版社でエンタメ誌やwebメディアの編集長を経てフリー。雑誌&webライター、トレンド現象ウォッチャーとして活動中。