■メイン2人はなぜ嫌われる?

 それは、《葵も澄晴も「向き合う」って、そうじゃないんだよな。あれじゃ「言い渡した」だけ。連絡を拒否られた時点で、それが相手の答えなのだから。それを飲み込むしかなかったと思うのに、トドメを刺しに行ったのは、自分達が誠実でいたかったからだよね。そりゃ、嫌いになりきれなくて優子も莉奈も病むよ》などと、2人の優子(坂井)と莉奈(桜井)への態度に対するものだ。

 ようやく、幸せな時間を過ごすことができたのに、メインの2人がここまで支持されない恋愛ドラマも珍しい。それは、お互いの相手に対する想いが重なっていないのに、まわりを無視して突っ走るためで、《来週、優子や莉奈があおすばのこと邪魔しにきても、あまり心から可哀想と思えないかも》など、恋路の障害となる優子・莉奈寄りの声が多い。

 平均世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区)が3%台を切ったり戻ったりと低調なのは、2人の恋に思い入れができないことが大きいように思われる。本作のような、許されない恋のドラマは、最後は別れるが、時間が経ってから再会して幸せという幕切れが定番だ。しかし、このままでは感動を演出するであろうラストも、盛り上がりそうにはない。

 次回、未来に希望を持てるようになった、葵(内田)と澄晴(寺西)の幸せな気分から一転、葵の部屋のインターフォンに不穏な音が鳴り響く。共闘した優子と眞澄(佐々木)、さらに莉奈も暴れだしそうだが、せめて、怪演を見せるサブ3人の暴れっぷりに期待、といったところだろうか。

(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。