日々、若者文化やトレンド事象を研究するトレンド現象ウォッチャーの戸田蒼氏が本サイトで現代のトレンドを徹底解説。今回、戸田氏が注目したのは、キックボードの危険走行についてです。

 都市部を中心に利便性の高い移動手段として広がりを見せる電動キックボード。その陰で危険な走行トラブルが相次いでいます。

 2023年7月の道路交通法改正によって「特定小型原動機付自転車」という新区分が設けられ、16歳以上であれば運転免許が不要となり、ヘルメット着用も努力義務化されました。手軽に利用できる反面、交通ルールの理解不足による違反が急増。警察庁の集計によると、制度施行から1年間で確認された特定小型原付の交通違反は2万5156件に達し、人身事故も219件発生しました。違反の内訳では通行区分違反が1万3842件、信号無視が7725件と大半を占めており、公道における安全確保が大きな課題となっています。

 こうした中、特に危険走行として問題視されているのが、高速道路への誤進入です。首都高速道路によると、電動キックボードによる本線への侵入は昨年度に12件確認されており、前年と比べて増加傾向にあるそう。実際、江戸橋ジャンクション付近で周囲の自動車がスピードを出して行き交う中を時速20キロ程度で走る危険走行の映像が報道番組でも取り上げられています。