■なぜこれが免許不要なのか
首都高速道路によると、誤進入した運転者は「全体的には外国人の方の割合が多い傾向」にあるとのこと。背景には、「日本の交通ルールや道路標識に不慣れなこと」「スマートフォンのナビゲーションアプリが自動車向けのルートを表示していること」などが挙げられています。
ネット上でも、《料金所を潜り抜けている時点で危険すぎる》《本人は高速だと気付いていないのかもしれないが、周りの車からすれば恐怖でしかない》《なぜこれが免許不要なのか意味がわからない》といった困惑の声が上がっています。
「手軽な移動手段として定着しつつある電動キックボードですが、高速道路への誤進入が一歩間違えれば命に関わる重大な事故に直結するのは言うまでもありません。首都高では、出入口に設けたカメラやレーザーセンサーで進入を検知して警報を発するシステムの導入や、注意喚起看板を設置するなどの対策を進めていますが、進入事例は絶えない状況のようです」(社会部記者)
こうした危惧はすでに現実のものとなっています。今年6月2日、都内の交差点で右折しようとした軽貨物車と衝突した電動キックボードの利用者が死亡する事故が発生しました。事業者側も講習会の開催や折りたたみヘルメットの展開など安全対策を進めていますが、持ち歩きの負担や共用の難しさから、着用率向上への決定打は見出せていません。外国人観光客の誤進入対策を含め、悲惨な死亡事故を防ぐための安全対策が今後の課題となりそうです。
戸田蒼(とだ・あおい)
トレンド現象ウォッチャー。
大手出版社でエンタメ誌やwebメディアの編集長を経てフリー。雑誌&webライター、トレンド現象ウォッチャーとして活動中。