■逸材ぞろいで激化!残り1席の外野手枠

 こうした派手な活躍の影で見逃せないのが、出塁率の高さです。30四球はテル、大山悠輔、森下翔太に次いでチーム4位(8月13日現在)。選球眼が良くなったのは明らかで、仕留めるべきボールを見極められるようになってきました。

 残念ながら、近本が復帰した今、ベンチを温めることが増えました。それでも試合前にユニフォームを泥だらけにして外野、セカンド、ショートの守備練習をしている姿を見ると、試合に出たいという意気込みがビンビン伝わってきます。

 現在、ライトとセンターは森下、近本で固定されているため、残る外野のポジションはレフトだけ。これを高寺と1年後輩の前川右京で争っています。ここに二軍降格中のルーキー立石正広も加わるはず。3人の争いが激化するほど、タイガースは強くなるはずです。

矢野燿大(やの・あきひろ)
1968年12月6日生まれ。90年ドラフト2位で中日ドラゴンズへ入団。97年オフにトレードで阪神タイガースへ移籍すると、正捕手としてチームの躍進を支え2度のリーグ優勝に貢献。