毎年秋、世界中のガジェットファンが注目するAppleのスペシャル・イベント。今年もその“答え合わせ”の日が、いよいよ近づいてきた。
関係者によるとAppleからイベントの招待状が発送され、米国時間9月9日に開催されることが明らかになった。基調講演は同日午前10時、日本時間では9月10日午前2時から。招待状には、Appleマークを透かして青空に太陽が輝くようなビジュアルが描かれ、「Surprise and Shine(驚きと輝き)」という言葉が添えられている。日本語版では「おはよう世界。」と銘打たれているという。
そして今回、例年以上に注目を集める理由がもうひとつある。新CEO、ジョン・ターナス氏のお披露目の場になると見られているからだ。新体制で迎える最初の大舞台だけに、Appleが何を見せてくるのか。ネット上でも期待と“お手並み拝見”の空気が入り混じっている。
ここ数年のiPhoneといえば、カメラや処理性能などは着実に進化する一方、毎年の新作にかつてほどの驚きを感じないという声も少なくなかった。だが今年は、そんな空気を一変させる可能性がある。
その筆頭が、長らくウワサされてきたApple初の「折りたたみ型iPhone」だ。
では、本当に今回登場するのか。ITジャーナリストの井上トシユキ氏に実現度を尋ねると、その答えは――「95%」だった。
「今回の発表で披露され、9月18日ごろにiPhone 18 Pro、iPhone 18 Pro Maxと同時に発売するのではないかといわれています。予約開始は9月14日からとの予測もあります」(井上トシユキ氏=以下、同)
折りたたみ型のiPhoneの名称については「iPhone Ultra」と「iPhone Fold」の2説が浮上しているという。本のように横に開く“ブック型”で、閉じた状態では外側の画面を通常のスマホとして使い、開くと内側に大画面が現れる仕組みになるとの見方が有力だ。
サイズは外側が約5.5インチ、内側が約7.8インチ。厚さは折り畳んだ状態で9〜10mm弱、開けば4.5〜5mm弱になるとの予測もある。さらに、折りたたみスマホに付き物だったディスプレイ中央の“折り目”も、ほとんど目立たない仕様になるという。そしてもうひとつ興味深いのが、認証方式だ。
「Face IDではなく、ボタン式のTouch IDに“先祖返り”するともいわれています。物理ボタンではない可能性もありますが、ディスプレイのサイズや本体の厚さ、Touch IDなどの予測は、リークされたとされる基板の画像などを解析して推測されているようです」
気になる価格は2000〜2500ドル程度との予想があり、1ドル160円で単純換算すれば約32万〜40万円。もし事実なら、スマートフォンとしてはかなり強烈な価格設定となる。
そして今年の“大変革”は、折りたたみだけではない。
例年なら同じタイミングで登場する「iPhone 18」が、今年は秋に発売されないとのウワサもある。こちらについて井上氏が示した実現度は、折りたたみ以上の「99%」だ。
「海外メディアやSNS、ブログなどでは、ほぼ確定事項のように語られています。深刻なメモリチップをはじめとした各種パーツの不足、特に『A20』の生産量が限られているため、フラッグシップであるProシリーズに技術やパーツのリソースを優先している、という見方が多いですね」
さらに、より利益率の高いProシリーズを先行させるというマーケティング上の狙いを指摘する声もあるという。価格については、iPhone 18 Proが1550ドル前後、iPhone 18 Pro Maxが1650ドル前後との予想も。単純換算すれば、それぞれ約25万円、約26万5000円という価格帯になる。機能面では、iPhone 18 Pro Maxに一眼レフカメラのようにユーザー自身で絞り値を調整できる機能が搭載されるとのウワサもあり、こちらも注目を集めている。
では、なぜAppleはあえて発売時期を分けるのか。
「これは私個人の推測ですが、まずProシリーズの『驚きと輝き』で度肝を抜き、一般ユーザーの憧れを喚起して、その後のベースモデルの購買意欲を高める。そんな狙いもあるのではないでしょうか。いずれにせよ、部品調達やマーケティング上の事情があったことは確かでしょう」
折りたたみiPhoneの登場は95%、標準iPhone 18の秋見送りは99%。井上氏の予想通りなら、今年の秋は単なる「iPhone 18シリーズの発表」ではなく、Appleがこれまでの発売サイクルそのものを組み替える転換点になるかもしれない。