「SE4」「Air 2」はともに0%
一方で、ネット上で飛び交うウワサがすべて実現しそうなわけではない。
まず気になるのが、廉価モデルとして長く親しまれてきた「iPhone SE」シリーズだ。AppleからSEシリーズの終了が正式にアナウンスされたわけではない。そのため、現在も「iPhone SE(第4世代)」を待ち望む声はあるが、井上氏の判定はきっぱり「0%」だった。
「正式発表前に『iPhone SE 4』だとされていたモデルが、2025年2月にiPhone 16eとして発売されました。さらに2026年3月には、そのブラッシュアップ版としてiPhone 17eが発売されています。そう考えると、次に登場するとすれば第4世代のSEではなく、第5世代にあたるモデル、つまり『iPhone 18e』になると目されています」
登場時期は2027年春以降との予測が多く、早ければ標準モデルのiPhone 18と同時期になることを期待する向きもあるという。ただし、そこにも問題がある。
「部品調達が難しくなっているなか、一定の性能を維持しながら廉価版を出すこと自体、ハードルが高くなっているのではないか、という見方もあります」
かつて「手頃なiPhone」という明確なポジションを担ったSE。その役割が「e」シリーズへと事実上引き継がれていくのかも、今後の注目点になりそうだ。
続いては、2025年に登場した薄型モデル「iPhone Air」。その後継機となる「iPhone Air 2」が今回登場する可能性についても、井上氏は「0%」と見る。
「今回は2つの新型Apple Watchが発表されると予想されており、iPhone Air 2は早くても2027年春以降ではないかといわれています」
そもそも初代iPhone Airについては、販売不振も報じられてきた。その理由について井上氏が指摘するのが、価格と性能のアンバランスさだ。
「特にバッテリー性能の低さ、カメラレンズがひとつしかなくズームや広角に限界があったこと、スピーカーがモノラルのようにしか聴こえないことなどへの不満が大きかった。これまでのPlusシリーズに近い位置づけで、価格はベースモデルより高く、Proシリーズより少し安いくらい。それなのに性能ではベースモデルにも及ばない部分があり、ユーザーの不興をかなり買ってしまいました」
結果として、性能を求めるiPhoneのハイエンドユーザーはProやPro Maxへ。薄さそのものを求める層には中韓メーカーのAndroid端末という選択肢もあり、Airならではの立ち位置を確立できなかったというわけだ。
Air 2については、デュアルレンズ化やバッテリー性能の向上、価格引き下げなどによって仕様を見直しているとのウワサもある。ただし、薄型という特徴を維持しながら、iPhoneユーザーを納得させられるほど大幅なスペックアップが可能なのかについては疑問視する声もあるという。
また、今回の招待状に記された「Surprise and Shine」そのものにヒントがあるのではないか、との見方もある。井上氏によれば、Siriのさらなる高性能化が図られ、AIを使ったスマートフォン利用の新たなビジョンが提示されるのではないか――それこそが「驚きと輝き」の意味なのではないか、と期待する声が上がっているという。
ハードウェアでは、ネット上にリークされた画像を根拠に、iPhone 18 Proシリーズがブラック、シルバー、ダークチェリー、ライトブルー(空色)の4色展開になるとの予測も出ている。なかでもダークチェリーは「Deep Red」とも呼ばれ、かつてのiPhone 8のPRODUCT(RED)に近い色になるという、まるで“実物を見てきたかのような”情報まで飛び交っているそうだ。もちろん、こうしたリーク画像にはフェイクの可能性もあり、発表されるまで断定はできない。
さらにiPhone 18 Pro Maxではバッテリー容量が増え、5200〜5500mAh程度になるとのウワサもある。一説には中国版5391mAh、米国版5567mAhともいわれている。iPhone 17 Pro Maxは5088mAhとされているだけに数字上は増えることになるが、それが実際の使用時にどこまで目に見えるメリットになるかについては、見方が分かれているという。
95%の「折りたたみiPhone」、99%の「標準iPhone 18秋見送り」。一方で、SE4、Air 2、新型ウェアラブルはそろって0%。
もちろん、これらはあくまで発表前の情報をもとにした“実現度”だ。だからこそ面白い。世界中から飛び交うリークやウワサのどこまでが本当なのか。そして、新CEOの初陣でAppleが掲げた 「Surprise and Shine」は何を意味しているのか。
9月10日午前2時、その“答え合わせ”が始まる。