人口730万人で、大宮、浦和、川口、川越といった名だたる都市を抱え、東京都心へは電車で30分足らずと、暮らすには申し分のない埼玉県。しかし、なぜか世間の評価は真逆だ。

 昨年には、とうとう“日本一魅力のない県”の烙印を押されてしまった。タモリが命名した“ダ埼玉”のイメージが強く、コメディ映画の題材にまでなった埼玉県だが、実はランキングでは測れない魅力にあふれている。

 そこで本サイトは「埼玉県の底力」を徹底調査。これを読めば、もう“ダ埼玉”とは呼べなくなるはずだ。

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 控えめな県民性といわれるお国柄もあって、“ダ埼玉”と呼ばれても反論してこなかった埼玉県民だが、ここにきて看過できない事態に陥っている。

「ブランド総合研究所が発表した、『地域ブランド調査2025』の都道府県魅力度ランキングで、埼玉県が、初の最下位になったんです」(全国紙社会部記者)

 同調査で、埼玉県は、住みたい都道府県を示す居住意欲度こそ全国16位と健闘したが、“観光に行きたいか”を測る観光意欲度や、“食事がおいしいイメージ”という項目では、いずれも全国最下位。

「1位の北海道は、17年連続の首位なのに対し、埼玉県は22年、23年は45位、24年は46位と、ずっと低空飛行で、とうとう最下位にまで転落しました」(同)

 東京都民に通行手形を見せなければ県境すら越えられない。そんな理不尽な扱いを受ける埼玉県を描き、大ヒットしたコメディ映画『翔んで埼玉』(19年)も記憶に新しい。

「実は、大都市の隣に、“いじられ県”があるのは全国どこも同じ。滋賀県や佐賀県なんか、まさにそうですよね。埼玉県も、東京都の隣にあり、その陰影が濃く出ているんだと思います」

 こう言うのは、埼玉ブームの火付け役となった著書『埼玉の逆襲』(言視舎)で知られる、ノンフィクションライターの谷村昌平氏だ。

 しかも、歴史をさかのぼれば、東京より埼玉のほうが“格上”だった時代さえあるという。

「古墳時代には、有力豪族が勢力を伸ばし、現在の行田市周辺が栄えていました。江戸幕府ができて発展する以前、海沿いだった東京はむしろ田舎だった。それがいつの間にか、埼玉が東京を支えるような存在になってしまったんです」(同)

 谷村氏は、埼玉県ほど“逆襲”という言葉が似合う県はないと、力説する。そこで今回は、「埼玉県の底力」を徹底調査した。