人口730万人で、大宮、浦和、川口、川越といった名だたる都市を抱え、東京都心へは電車で30分足らずと、暮らすには申し分のない埼玉県。しかし、なぜか世間の評価は真逆だ。

 昨年には、とうとう“日本一魅力のない県”の烙印を押されてしまった。タモリが命名した“ダ埼玉”のイメージが強く、コメディ映画の題材にまでなった埼玉県だが、実はランキングでは測れない魅力にあふれている。

 そこで本サイトは「埼玉県の底力」を徹底調査。これを読めば、もう“ダ埼玉”とは呼べなくなるはずだ。

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 埼玉の“逆襲”は、うどんなどの個人店だけにとどまらない。コンビニの『ファミリーマート』や、100円ショップの『Can★Do』など、全国でおなじみの企業にも“埼玉生まれ”が潜む。最終ページの表は、それらをまとめたものだ。

「意外なのが、高級果物店の『千疋屋総本店』です。

 日本橋の老舗というイメージがありますが、創業者は現在の越谷市・千疋村の出身で、屋号も地名が由来。東京を代表する高級ブランドのルーツも、実は埼玉なんです」(観光雑誌記者)

 また、県民に愛される、ローカルチェーンがあるのも、魅力の一つ。『誇るべき埼玉うどん 26の物語』(双葉社刊)の著者・武正倫氏が言う。

「埼玉県出身の俳優・的場浩司さんをはじめ、多くの芸能人に親しまれるのが、『ぎょうざの満洲』や、歌手の星野源さんが学生時代に通っていた老舗イタリアン『るーぱん』が、特に有名ですね」

 その星野源が、埼玉の県民性を象徴する存在だと解説するのは、『埼玉の逆襲』(言視舎)の著者でノンフィクションライターの谷村昌平氏だ。

「埼玉は、一芸のスペシャリストというより、いろいろなことをバランスよくこなすジェネラリストが育ちやすい土地柄です。

 その点、音楽、俳優、文筆をこなす星野さんはピッタリ。また、おおらかで敵を作らない一方で、東京に対する反骨心や、泥くささもあるのが、より県民らしい」

 出身の有名人も層が厚い。俳優の佐藤健(37)、神木隆之介(33)、草なぎ剛(52)、タレントの田中みな実(39)や藤田ニコル(28)など、最終ページの一覧表にも、そうそうたる顔ぶれが並ぶ。

「都心へ通える距離にあるぶん、原宿などでスカウトされるケースが多い。芸能人の草刈り場になっている印象です」(前同)