1個数十円の昔懐かしい駄菓子が、令和の“推し活女子”を熱狂させている。その正体は、1978年発売の『ビッグカツ』。いまや「カツ=勝つ」の験担ぎから、ライブやコンサートで“神席”を引き当てるためのお守りとして人気を集めているのだ。
「今年に入って売り上げが伸び、春先には生産数、販売金額とも前年の約1.4倍に達したといいます。約半世紀続く定番商品が突然これだけ伸びるのは、SNSが新しい需要を生み出した象徴でしょう」(経済評論家)
若者の間では『モロッコヨーグル』も人気だ。
「小さな容器を木べらですくうスタイルは昔のままですが、そのレトロな見た目が若い世代には“かわいい”と新鮮に映っています。SNSでも話題になり、2025年にはファミリーマート限定のコラボスイーツまで登場しました」(前同)
同じく、昔ながらの菓子が思わぬ形で脚光を浴びたのが『パインアメ』だ。
「2023年、阪神・岡田彰布監督が試合中に食べていたことで注目され、勝利を願う応援アイテムのような存在になりました。近畿2府4県では同年8月の売り上げが前年比2倍となり、注文殺到でオンライン販売が一時停止するほどでした」(同)
なぜ、昔ながらの駄菓子が再び人を引きつけるのか。これまで10万個以上のお菓子を実食・研究してきた、お菓子勉強家の松林千宏氏はこう語る。
「支持されている理由は、“変わらない安心感”に加えて、新しい楽しみ方が生まれていること。この二つが両立しているんですよね。中高年にとっては『懐かしい』ものでも、今の若い人には『昭和レトロでかわいい』『逆に新しい』と映るんです」