■アップデートが裏目に出た?
毎回のように生徒が問題を起こし、鬼塚(反町)が取り組むもうまくいかず、柏原(生見愛瑠/24)らの手助けもあって、最後は熱い説得で問題解決。ワンパターンなのは想定内だが、かつては鬼塚の破天荒さが魅力だったのに、令和に合わせたからか、それはなくて語るのみ。まさしく『GTO』の魅力半減となっている。
生徒も令和に合わせてか、冷笑的だったり、知能犯だったりになっているが、話を聞けば実はいいやつのパターン。ドラマを盛り上げそうな問題生徒はおらず、結果的に毎話のエピソードが弱くなっている。手のつけられない悪ガキと、真っ向からぶつかり合うのが、本来の『GTO』の面白さだったのではないだろうか。
それならば、最近の学園ドラマらしく、本筋で現代の社会問題を絡めたような、ドロドロした闇に立ち向かうのかと思えば、それもなし。いちおう本筋としては、鬼塚と別居中の妻・あずさ(松嶋菜々子/52)との離婚危機が展開されているが、話はちっとも進まず、松嶋もほぼ出てこない肩透かし状態だ。
また、令和に合わせて、“GTOとは生徒に「寄り添う」先生”というスローガンらしきものが出てきたが、そんな気遣いをしていりうようでは、そもそも『GTO』ではないだろう。復活にあたって令和版にアップデートしたはいいものの、そのことで、鬼塚が様々な生徒の問題を「体当たり」で解決していくという、『GTO』らしさがすべて失われているのは皮肉だ。
最近は、副担任である柏原(生見)が鬼塚の味方となって活躍している。いっそ柏原をメインに据えて、鬼塚はサポート役にしたほうが面白そうだが、次回はまさに柏原メイン回。鬼塚が夏風邪で休んでいる中、柏原は生徒のパパ活疑惑問題にぶつかるが、鬼塚に代わる活躍が見られるだろうか。
(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。