■“数字の謎”、“軽率すぎる野崎”――違和感満載で考察沸騰

 まず、リュウ(堺)は、野崎(阿部)の前に5年ぶりに姿を見せた直後、「どうして生きているんだ(という疑問に)。今、IQ123の頭脳を超高速で回転させているんでしょうねぇ?」と野崎に語りかけたが――視聴者からは、「IQ123」という数字が、何かの暗号ではないかという考察が出ている。

 その“根拠”は、かつてリュウは野崎と仕事をしていた時期、自分の名前やアジト名を3桁の数字に置き換えていたことが1つ。そしてもう1つは、「123」というのは、警察電話の照会センター(犯歴情報や照会業務を行う部署)の番号、またはその部署へ前科・犯歴や身元などの照会・確認を依頼することを指す警察用語でもあるからだ。

《これは長年3桁暗号でやり取りしてきた野崎へのメッセージ。警察において123は照会(前科/前歴の確認)を示す隠語。リュウは野崎に、自分のことをよく見極めろと伝えたかったのでは? 自分はシンシー側の人間ではなく、あなたの味方ですよ、と》
《警察無線では「123」=照会センター。劉は公安の野崎だけに伝わる符丁を「IQ123」に紛れ込ませた。つまり真意は――「俺の言動を鵜呑みにするな。正体と状況を照会して判断しろ」123=ここからは演技だという意味》

 といった考察が寄せられている。

 そして、野崎は公安でもトップクラスの実力者。5年前、中国で活動する際に、尋常ではないレベルで注意を払って行動している描写が第16話で描かれた。そんな野崎が、監視のリスクを考えずに“3日連続で同じ店に入り、同じ時間にトイレの窓を見る”という、軽率な行動をするだろうか? それに、野崎が見ていたのが「Shaki Castle(シャキ城)」という文字だけであるなら、わざわざメモを取るまでもないだろう。

 そこで浮上する考察は2つ。1つは、何らかの理由からあえて自らを監視“させていた”こと。そしてもう1つは、野崎が見ていたのは、実は電光掲示板の文字以外では――というものだ。

 野崎が見ていたもの――指摘する声が多いのは、向かいのビルの“窓の明かり”。野崎が見ていたビルは縦7段×横4列の窓があるが、3日とも点灯しているフロアが違うことから、

《シャキ城情報が囮で、 建物の明かり位置は野崎にしかわからない暗号な気がするんですよね。 点字とかそういう系》
《野崎が見てたのは電光掲示板の文字と見せかけた「窓の明かりの位置」なんじゃないの?あからさまで異質な文字を電光掲示板で出させるわけない》
《野崎さんがメモってたのは電光掲示板じゃなくて窓に灯った明かりの場所だと思ってた点字みたいな?形になる的な》

 といった、「Shaki Castle(シャキ城)」という文字とは別に暗号が隠されているのでは、とする声が多く寄せられているのだ。

 リュウを巡っては、公式サイトの“キービジュアル差し替え”も話題になっている。

『VIVANT』のキービジュアルは、砂漠をバックに登場人物たちが上向きの目線で佇んでいる――というものだが、第16話の放送後、左端のシンシーの責任者・樊林杏(宮下今日子/51)とタイの実業家・チョッキー(タナパック・ジョンジャイパー/28・通称OHM)の隣に、さりげなくリュウが追加されたのだ。番組の顔となるキービジュアルが放送途中で変更されるのは極めて異例だが、それだけリュウが深く物語に関わっていくということだろう。

 絶体絶命の状況にいるように見える野崎。だが、元部下・リュウと一芝居打って、シンシーを出し抜くのだろうか――。

特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲ藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。『VIVANT』第1シーズンでは考察を大いに楽しんだ。