■親方の娘と結婚も師匠にはなれず…

 あとは、大関に復帰した安青錦。多彩な技で「魅せる」相撲を取る力士だから、横綱になったら、大の里との対決でファンは湧くだろう。足の指のケガが癒えたら、一気に横綱を目指したいところだ。

 さて、先月上旬、元幕内・明瀬山の井筒親方がひっそりと相撲協会を退職した。

 現役時代は、白くて張りのない体つきから「パンの山」のニックネームで呼ばれていて、オレには理解できないけど(笑)、なぜかスー女に人気があった。

 2023年秋場所で引退して、「井筒」を名乗り、木瀬部屋で後進の指導をしていたのだが、この「井筒」株は、実は同部屋の志摩ノ海の持ち物だ。

 志摩ノ海が元逆鉾の井筒親方の長女と結婚したため、「井筒」を手に入れたのだが、今は幕下で低迷中だ。

 その志摩ノ海も引退が近いんだな。旧井筒部屋は、土俵付きのマンションになり、いつでも相撲部屋を開けるのだが、志摩ノ海には、師匠になる資格がない……。人生、なかなか、うまくいかないものだね。

貴闘力忠茂(たかとうりき・ただしげ)
1967年9月28日、兵庫県生まれ。二子山部屋(入門時は藤島部屋)入門後、83年に初土俵。最高位は東関脇。2000年に幕尻(前頭14枚目)で初優勝する。02年に引退し、大鵬部屋の部屋付き親方となるが10年に野球賭博関与のため日本相撲協会を解雇される。現在は焼肉店『ドラゴ』を経営。