M-1グランプリ』ファイナリストの人気お笑いコンビ「X」が事務所移籍を計画していると9月8日配信の『FRIDAYデジタル』が報じ、大きな話題になっている。記事によると、お笑い賞レースやバラエティ、イベントなどで活躍するコンビ・Xだが、近い関係者に吉本興業への移籍について相談しているというのだ。

「SNSはかなり沸騰していますね。“あのコンビではないか”という考察も盛り上がっていて、名前を挙げられた東京ホテイソンのショーゴさん(32)は、《ずっとグレープカンパニー所属でございます》とポストし、移籍説を否定していましたね。お笑い関係者の間でもこの件は話題になっていて、3~4組のコンビの名前も挙がっています。記事自体にリアリティがある感じですからね。

 かつては、所属する芸人たちがテレビ番組などでぼやくなど、ギャラが安いことで有名だった吉本ですが、元雨上がり決死隊宮迫博之さん(56)を中心とした闇営業騒動以降、待遇面は改善されたと言われ、芸人のギャラの取り分もずいぶん良くなったと報じられていますよね。

 そうした面に加えて、今回の記事のように吉本への移籍を考える芸人・コンビが出てくる最大の理由は、他のお笑い系プロダクションと違って自前の劇場をいくつも持っているからだと言われていますね」(バラエティ番組ディレクター)

『FRIDAYデジタル』では、ここ10年ほどでお笑い界は完全に“賞レース至上主義”となり、どれだけ劇場でネタをやれるかが重要になってきているとも報じているが、

「吉本以外の事務所の芸人・コンビの場合、漫才やコントを披露する機会を確保するために、自分たちでイベントを主催したり、営業に呼ばれたりする必要があります。一方、吉本は劇場が多数あり、毎日のように舞台に立てるわけです」

 本拠地「なんばグランド花月」を中心に、大阪には「よしもと漫才劇場」、「森ノ宮よしもと漫才劇場」があり、首都圏にも東日本最大の常設劇場である「ルミネtheよしもと」、「渋谷よしもと漫才劇場」「神保町よしもと漫才劇場」「YOSHIMOTO ROPPONGI THEATER」「大宮ラクーンよしもと劇場」などがある。

「福岡県の『よしもと福岡 大和証券劇場』など、地方にも劇場がありますよね。

 そして、ここ最近、お笑い界では、『M-1』や『キングオブコント』などの有力賞レースの上位に進出することが売れる最大のきっかけとなっています。優勝者はもちろんですが、千鳥オードリーなど、視聴率も高い『M-1』のファイナリストになれば、広く認知されて、売れていくんです。その賞レースの決勝に進出するには、舞台に立つ数がとにかく重要、と言われます。

 お客さんがお金を払って見にくる真剣勝負の場ですが、賞レースに出る芸人にとっては、本番でありながら練習の場にもなる。

 どのネタがウケるのか、どのギャグは響かないのか、どんな間が良いのか――賞レースに向けていろいろ試せますし、舞台に立つ数が多ければ多いほど芸人は鍛えられます。そして、それができるのは、現実的には自前の劇場を複数持つ吉本ぐらいなんです」(前同)