現役時代は阪神タイガースで2度のリーグ制覇、引退後は阪神や日本代表で指導者を務めてきた矢野燿大が“マスク越しの視点”から現在の球界を徹底解説。ここでしか聞けないレジェンドOBの“生の声”を本サイト編集部がお届けする。

 外国人選手については当たり、ハズレという言い方がされますが、タイガースが昨夏契約したラファエル・ドリスは文句なしの大当たりでした。

 ドリスのキャリアはユニークです。メジャーを経験した後、タイガースに入団したのが2016年。翌年にはセーブ王のタイトルも獲得しています。その後、再びメジャーに復帰。メキシカンリーグを経て、24年からは日本の独立リーグ四国IL高知に入団。

 昨年、6年ぶりにタイガースに復帰して、中継ぎとして20試合に登板し、防御率1.93の好成績を残しました。年俸1500万円でしたから、コスパ抜群です。

 オフの契約更改で年俸は1億円にまでアップし、今シーズンを迎えたわけですが、セットアッパーやクローザーとして獅子奮迅の働きを見せています。特に石井大智の離脱もあり、昨年まで盤石だったブルペン陣が崩壊しかけた前半は、ドリスがリリーフの中核を担いました。彼がいなかったら、今頃、どうなっていただろうとも思います。