■元CBだからこその高井幸大への期待!

 身長192センチという高さを生かしたプレーだけでなく、読みの鋭さ、1対1の強さなど守備面での素晴らしさだけでなく、前線へのパスやビルドアップでの貢献など、攻撃面でも大きな強みを持っています。

 私は今まで、吉田麻也選手や中澤佑二さん、井原正巳さんら素晴らしいCBに若い頃から注目してきました。というのも、今では知っている人は少ないのですが、実は私も最初はCB出身なのです。なので、守備の選手には、どうしても目が行ってしまうのです。

 高井選手は2024年に開催されたパリ五輪にも、チーム内最年少で選出。過密日程の中で、4試合中3試合で先発しているほど、同年代ではずば抜けている存在です。

 高井選手は吉田選手や井原さんなどに追いつき、そして追い越し、アジアナンバーワンのCBになる可能性を秘めています。その成長を実現するためにも、いい監督の下でプレーしてほしいですね。

 鈴木彩艶選手と高井選手がいれば、守備の軸は固まります。板倉滉選手や冨安健洋選手も4年後はまだ健在でしょうから、守備陣はさらに強固になっていると思います。

ラモス瑠偉(らもす・るい)
1957年2月9日生まれ。ブラジルのリオ・デ・ジャネイロ出身。77年に来日し、読売サッカークラブ(東京ヴェルディの前身)でプレー。攻撃の核として5度の日本リーグ優勝に貢献し、得点王を2回、アシスト王を3回獲得した。93年にスタートしたJリーグでもヴェルディ川崎の中心選手として活躍。チームを初代王者、さらに連覇に導くとともに、自身は2年連続でベストイレブンに選出されるなど、Jリーグの草創期を支えた。89年に日本に帰化して日本代表でもプレー。司令塔としてアジアカップ初優勝をもたらし、94年W杯予選でもチームをけん引したが、あと一歩というところで本大会の出場権を逃した。98年に現役引退。指導者としては古巣の東京VとFC岐阜で指揮を執り、ビーチサッカー日本代表の監督としてW杯で世界を凌駕する活躍を見せた。国際Aマッチ通算32試合1得点。2018年、日本サッカー殿堂入り。
ラモス瑠偉公式サイト:http://www.ramos.jp/
(本連載取材協力:KAKU SPORTS OFFICE)