■リュウ・ミンシュエンは「究極の愛」によってシンシーに反旗を翻すも死亡する? 考察沸騰
メタ的に考えると、このタイミングで準主人公級の野崎(阿部)、そして彼の相棒であるドラムが死ぬというのは考えにくい。そのため、少なくとも今回の第18話で2人が死亡する可能性は低いと考えられるが、野崎は飲まず食わずで衰弱しているため、脱獄には第三者の協力が不可欠だろう。
予告に登場している「テント」の武装集団が助けに向かう展開も考えられるが――前述のように、「テント」側の一員であるチョッキーは、乃木(堺)やノコル(二宮)らと別班奪還作戦に向かうとみられる。一方で、OHMの発言から野崎との直接的な共演はなさそうだ。乃木は野崎も助けたいだろうが、最優先されるのは別班員救出のため、「テント」の面々はそちらに割かれるのかもしれない。
そうなると、やはり野崎を助けるのは、彼を愛する男・リュウではないだろうか――という考察が浮上しているのだ。ここまでリュウは野崎を冷酷に追い詰めているが、その合間には意味深な描写が多く、野崎にだけ通じるようにメッセージを送っているという見方も多い。
2人はかつて北京で諜報活動を行なっていた際、数字を用いた暗号を用いていたが、リュウは野崎の前に5年ぶりに姿を見せた際に「IQ123の頭脳」という言葉を用いている。さらに野崎が投獄された際にも、野崎がドラムに「10人前」の食事を求めると、リュウは了承して「長春に戻ります。10日で戻ってきますから」と、示し合わせたように「10」という数字を出しただけでなく、リュウが自分の胸をトントンと叩き、野崎がそれを意味深に見つめる描写もあった。
また、リュウは、シンシーの責任者ハン・リンシン(宮下今日子/51)の「彼をまだ愛してるの?」という問いに「はい」と返答しているだけでなく、第18話予告でも、「究極の愛は人をくるわせるんです……」と意味深に話す場面も。
シンシーの人間ながら、“野崎を愛する”リュウが野崎を助ける展開はやはり十分考えられるが――シンシーは冷酷な組織であり、ハンは前述の“愛”に関する問答でリュウを怪しんでいるフシも。そのため、
《忠告無視して捕まったし、救出信じられず折れたし、 野崎が来たら、そら罪滅ぼしする気満々になるわな。自己犠牲で究極の愛って感じ》
《チョッキーと野崎の共演シーンが無いってことは別班5人の救出は乃木率いるY2Kルート、野崎ドラムは劉銘軒ルートで別だろうな。別班はY2Kに任せて乃木だけ野崎を助けに行くのかな。で多分劉は自分の命と引き換えに野崎を救う》
《フードロスニキにボロボロにされた野崎さんを見たリュウさん、ブチギレて野崎さんを助ける方に動いて最終的には死ぬんじゃない?チョッキー同様愛に生きると思う》
《やっぱりリュウは味方じゃないかと私も思うし、最終的に野崎を守って死ぬんじゃないかと気が気でならない…》
といった、リュウは“愛に生き”、シンシーを裏切って野崎を助けた結果、死んでしまうのではないか、という考察が多く寄せられているのだ。
『VIVANT』は壮大で複雑な物語が展開されているが、根幹にあるのは家族や兄弟愛など「愛の物語」だとも評されている。リュウは、愛に殉じるのだろうか――。
特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲや藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。『VIVANT』第1シーズンでは考察を大いに楽しんだ。