■アリと長野専務に向けられる疑惑の目

 長野専務(小日向)の名刺に書かれている正式な肩書きは「代表取締役専務執行役員」で、しかもかなり小さな文字で書かれていた。それなのに、アリ(山中)がすぐに「長野専務」と読んだことから、

《乃木はアリに何かあれば長野専務に連絡をと名刺を渡した。別班とは伝えず。アリは名刺を見て「丸菱、長野専務」と。初手で長野専務。呼び慣れている名前の可能性がある》
《乃木さんがアリに「なんかあった時に…」って長野専務の連絡先書いてある長野専務の名刺渡したんだよねあの描写いる??妙に突拍子なくて怪しさ満載》
《テントで怪しいのはアリかな。乃木が渡した長野専務の名刺は何らかの意味があるか?》
《乃木がアリに長野専務の名刺渡してたけどもしかしてアリと長野専務裏切るんじゃない》

 と、2人を疑う声が多く寄せられている。

 アリを巡っては、“人の善悪を見抜く少女”であるジャミーン(本間さえ/12)がバルカ共和国に帰国するのを嫌がるなど、これまでも意味深な描写があった。また、彼は家族を愛していることが強調されてもいるため、家族を人質に取られれば、乃木らを裏切る可能性も考えられる。

 さらに、第18話終了後にドラマ公式Xに投稿された“奪還作戦”のメンバーによる集合写真にアリだけ写っておらず、《この写真、アリがいないの気になる…》などと怪しむ声も。

 そして、前述の名刺の件もそうだが、長野専務を怪しむ声も少なくない。長野専務に関しては、裏切りどうこうを抜きにして、“死亡フラグ”が立っていることも指摘されている。

 長野専務は国に貢献するために別班から許可を取って、丸菱商事の役員に出世した人物。世間体のためだけに別班員と形だけの籍を入れたとも告白し、自身を「寂しい人生を送ってきた」と評している。

 そして、第13話では、「家族を持つことは任務においてリスクになる」としながらも、乃木に恋人・柚木薫(二階堂ふみ/31)がいることを「他者への無償の愛を知っていることは強さにもなる。愛する人がいるなら大事にしなさい」と熱弁。年長者のキャラクターが主人公に愛を説いたり、悔いのないように生きることを熱く語るというのは、典型的な“死亡フラグ”ではないか、という見立てが出ていたのだ。

 長野専務は、第17話で別班員の救出を断念した乃木に喝を入れた場面もあるだけに、《長野専務頼むから味方で居てね…》《長野は味方でいて欲しい》と願う声は多い。

 一方で、第19話予告では、乃木の家で暮らす薫とジャミーンが何者かに襲われる描写があり、襲撃者の腕が長野専務に見えるという声も。

《薫ジャミーンは拉致 実行犯は長野専務? 別班の監視を出し抜けるのは内部の人間のみ 乃木の弱点=愛する人 しっかり確認と認識させてたし》
《おそらく長野専務が柚木薫とジャミーンを人質にするでしょう。乃木に対して「恋人を取るのか仕事として別班員を救うのか」この2択を突きつけると予測しました》
《薫先生の口を押さえてるのは長野専務かなぁ〜たぶん手の血管の張り具合と腕時計の黒いベルトが一緒》

 第19話予告では、乃木が泣き崩れている意味深な描写もあり、裏切ったアリに長野専務が殺される展開もあるのでは、といった考察も出ている『VIVANT』。果たして、誰が裏切り者なのか……。

特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲ藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。『VIVANT』第1シーズンでは考察を大いに楽しんだ