■元刑事の犯罪ジャーナリストは「ハンドサイン」の意味をどう見たか
海外のヒップホップ事情に詳しいライターが語る。
「ハンドサインはギャングカルチャーに見られる文化の一つです。同じ傘の組織構成員であってもギャング組織は一枚岩ではなく、エリアによって抗争が発生することもあるので、自らの立場を示すためにもハンドサインは重要だと言われます。KENNY-Gや田沢容疑者が使用したハンドサインも、L.A.のギャングが使うハンドサインの一つによく似ています」
そんな田沢容疑者のハンドサインを、プロはどう見るか。元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏に映像を見てもらったうえで話を聞いた。
「『意味』は不明ですね。共犯者や元締めなど、関係者にだけわかる暗号のような意味合いでのサインとしてはちょっと稚拙過ぎるというか……。というのも今は弁護人と自由に接見ができるので、護送されている時にわざわざ全国ネットのテレビカメラの前で仲間に何かを発信する必要はないためです。
身柄を拘束されながらも、仲間に伝えたいメッセージというのは、たとえば『私は余計なことを話さないからね』といったようなことですね。薬物対策の現役捜査官にも聞いてみたところ、“ハンドサインであるのは間違いないが、護送時の悪ふざけでやっているのでは”とのことでした」
車中のハンドサインと、眼光鋭い目の田沢容疑者に違和感を覚えるのは確か。果たして、田沢容疑者が伝えたかったこととは……。