■小日向文世・長野専務? 第1シーズンで死亡したはずの“大物”か? 薫の口をふさいだ“人物”は――

 前述のようにジャミーン(本間)には、顔を見るだけで善悪を見抜ける能力がある。そのため、

《予告の薫の口を塞ぐ人物。これは拉致ではなく、救出。ジャミーンに何もしてない事から 話せないと分かってる人物》
《薫さん、ビックリしてるけど、ジャミーンはそんなに驚いてないジャミーンは善悪を区別できるなら、敵ではないのではないかなー…この家は危険だから避難させにきた…とか?》

 といった、予告では“襲撃犯”のように演出されている人物は、実は味方なのではないか、という考察が多く寄せられている。薫(二階堂)やジャミーンがシンシーに襲われることを見越して、誰かが助けに現れるのでは、という見方だ。

 薫とジャミーンの寝床に現れた人物の正体――たとえば、“日本にいる別班員で、乃木(堺)を気にかけている”という点で、長野利彦専務(小日向文世/72)を思い浮かべる声は多い。長野専務は、「家族を持つことは任務においてリスクになる」としながらも、乃木と薫の恋愛を否定せず、「他者への無償の愛を知っていることは強さにもなる。愛する人がいるなら大事にしなさい」と背中を押した人物でもある。

 また、ジャミーンは「テント」に可愛がられていたことから、第1シーズン最終回(第10話)で死亡したと思われている“ノゴーン・ベキ”こと、乃木の実父・乃木卓(役所広司/70)の再登場説を言う声も。

 ベキは、40年前のバルカ潜入任務中に、当時の上司である上原史郎内閣官房副長官(橋爪功/84)に自己保身によって見捨てられて、そのせいで妻・明美(高梨臨/37)が死亡し、憂助と生き別れに。その復讐のため、第1シーズン最終回で日本に連行された際に脱獄し、上原邸を襲撃したが、最終的に息子である乃木に射殺された。遺体は火事に見せかけて燃やされたが――意味深な描写の数々から、生存説を唱えるファンも少なくない。

《薫は完全に怯えてる。ジャミーンは、横を見てるだけや。この子は善悪を見抜く子や。悪人なら、山本の写真のときみたいに拒否反応が出る。出てへん。つまり来たのは、悪人やない。恐らくこれは長野専務》
《薫さんの口を塞いだ人の腕時計が長野専務の腕時計に似てんだよなー》
《可能性としては0%に近いけどVIVANT19話の予告で誰かに薫さんは手で口を抑えられている時ジャミーンが怯えてないってのは薫さんは知らないけどジャミーンは知ってて怖がる必要は無いから落ち着いててその相手がベキの可能性はある?》
《予告の薫さんやジャミーンの表情が恐怖よりびっくりしてるみたいで知ってる人なのかな? 専務怪しいと思ってるけど薫さんたちは専務の顔を知らないからなぁ ベキの顔は知ってるのかなぁ?》

 といった考察が多く寄せられている。彼ら以外にも、佐野雄太郎公安部長(坂東彌十郎/70)やバルカ警察のチンギス(バルサラハガバ・バトボルド)など、明確に味方側として描写されているキャラクターを挙げる声も。

 なお、薫とジャミーンは第2シーズン以降、日本を出ていないが、この先、薫が海外に飛ぶ展開も予想されている。ジャミーンが今後の鍵を握りそうな点と合わせて“ジャミーンがシンシーに誘拐されて、薫が追いかけるのでは”という考察もあるが――『VIVANT』をウオッチし続けるドラマライター・ヤマカワ氏は、今後、ジャミーンを巡ってどんな物語が描かれるのか、こう考察する。

「第1シーズンではジャミーンの“人の善悪を読み取る能力”にスポットが当たっていましたが、第2シーズンでは、優れた記憶力を持つジャミーンについて“サヴァン症候群”と言及されるようになりました。

 そうなると気になるのが、シンシーとの関係が示唆されている研究者・エリシャの存在です。エネルギー市場や世界秩序を塗り替える恐れがあることから、核融合技術のデータを抹消しているのですが、ジャミーンがバルカ共和国にいたころエリシャと出会っていて、その記憶力で核融合技術をバックアップしているとか……そうした展開もあるのかもと。

 別班奪還作戦の後は、シンシーと乃木らの核融合技術の争奪戦になると思われますが、その鍵を握るのがジャミーンなのでしょう。彼女の傍にいる薫がどう動くかも気になりますね……」

 第19話で薫とジャミーンの前に現れたのは、果たして誰なのか――。

ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり多部未華子佐藤二朗綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。