あの坂道アイドルも思わず口ずさんでしまうほどの美味しさ──“ビリヤニ”ブームが、止まらない。
「いま、各所でビリヤニが人気です。昨年の大阪・関西万博では、会場内のレストランでビリヤニが5万2000食以上販売されました。同年11月には、乃木坂46がシングル曲『ビリヤニ』を発表。今年1月には無印良品が冷凍の『チキンビリヤニ』(税込790円、以下同)を発売し、品切れが相次ぐ事態に。4月には西友が約500円のビリヤニ弁当を発売、5月にはデニーズが期間限定メニューに投入するなど、急速に存在感を増しています」(グルメライター)

 ビリヤニとは、スペインの「パエリア」、日本の「松茸ご飯」と並ぶ「世界三大炊き込みご飯」の一つと称される、インドなど、南アジアで広く食べられている米料理のこと。長粒米のバスマティライスを使用し、肉や魚、野菜などにスパイスを合わせて炊き上げる。

「インドカレー店といえばナンのイメージがあるかもしれませんが、実はあれは北インド料理のスタイルです。日本でビリヤニを提供するのは南インド料理店が多く、近年は店舗数も増えています」(前同)

 2010年ごろには都内にほんの数軒しかなかった南インド料理店は、その後60軒以上にまで増えている。しかし、ビリヤニブームは、今回が初めてではないという。南インド料理専門店に長年勤めていた元店員の男性は、ビリヤニの歴史をこう振り返った。

「3年前の2023年、セブンイレブンが発売したビリヤニが100万食を超えて、すごくバズりましたよね。監修したのは、東京駅の八重洲地下街から始まった南インド料理専門店の『エリックサウス』です。この店は、日本にビリヤニを広めたと言っても過言ではないお店です」