■ビリヤニ専門店が“ミシュラン”に
セブンイレブンとエリックサウスのタッグは、今年8月にも「旅するCAFÉ BOX エリックサウス監修 骨付きチキンビリヤニ」(753円)を発売。発売直後から売り切れが相次ぐなど、3年を経た現在も、ビリヤニブームを牽引している。
「ただ、3年前はまだ、ビリヤニは知る人ぞ知る“マニア向けの食べ物”という印象が強かったですね。今回のブームは、当時よりも一段、認知度が上がったと思います」(前同)
ある意味、3年前はまだ物珍しかったがゆえに、人々の興味を引いた部分はあっただろう。では、なぜ今、ビリヤニ人気はマニアの域を飛び越えたのか。その象徴ともいえるのが、昨年秋の“ある出来事”だと男性は話す。
「昨年9月、東京・神田にある『ビリヤニ大澤』というビリヤニ専門店が“ミシュラン”に載ったんです」(同)
2021年8月にオープンした「ビリヤニ大澤」は、完全予約制で、カウンター10席のみの小さなお店だ。1週間前に開放される予約枠は、予約開始からわずか1秒で満席になることもあるという。同店は「ミシュランガイド東京2026」で、価格以上の満足感が得られる料理を提供する店に与えられる「ビブグルマン」に選出された。
「それまで、異国の珍しい料理という印象が強かったビリヤニが、料理としての格を上げるきっかけになったのは間違いないと思います。ミシュランを基準にお店を探す人もいますし、オシャレな料理として拡散力を得たのではないかと」(同)
つまり、3年前が物珍しさから注目を集めたブームだったのに対し、今回は、料理そのものの価値が評価され始めているというわけだ。いまや、その人気ぶりは冒頭に挙げた通り。今後も勢いを増していきそうだが、日本のビリヤニは、まだまだ発展の途中にあるという。
「”ガチ中華”みたいな、本場の味をそのまま食べたいというニーズは増えていますよね。最近だと、メキシコのタコスも“ガチ化”しています。ひき肉ではなく、塊肉を使った本場スタイルの店が増えているんですよ。ビリヤニにも、同じような進化が起きると思います。日本のビリヤニは、まだ日本人向けにアレンジされたものが多いんです」(同)
では、日本と本場のビリヤニに、どんな違いがあるというのか。
「日本では、食べやすくマイルドに調整された味付けのものが多いです。本場では、青唐辛子や多くのスパイスを使った、より辛さや香りの強いタイプもあります。また、日本のビリヤニはカレーが添えられていることが多いと思いますが、インドでは必ずしもカレーと一緒に食べるわけではありません。一般的に、『ライタ』というヨーグルトサラダをかけて食べます」(同)
アイドルに歌わせてしまうほどの人気ぶりを見せるビリヤニだが、まだまだ奥は深い。“ガチ”ビリヤニというさらなる進化を控え、ブームはどこまで広がるのか。