■新幹線の一部延伸で注目の北陸圏
日頃の疲れを癒やしたい人には、二酸化炭素泉、通称“炭酸泉”がオススメだという。
「二酸化炭素を含んだ湯に浸かることで末梢血管が拡張し、血流を促す効果が期待できます。結果、筋肉の疲労回復を助けるので、スポーツ選手のリカバリーにも活用されています」(前出の金井茂幸氏)
最終ページの表では、『湯屋温泉』(岐阜県)をはじめ、天然の炭酸泉を紹介しているので、参照してほしい。
2024年の北陸新幹線の一部延伸を機に、注目を集めているのが北陸圏だ。
「特に福井県は、24年の日本人延べ宿泊者数が前年比23.7%増で、全国1位を記録。外国人宿泊者数も42%増加しました」(旅行業界関係者)
そこで提案したいのが、『あわら温泉』(福井県)。
「有名観光地から少し外れますが、交通アクセスが良い。こうした“ちょいずらし”の旅先は宿代もお手頃で、落ち着いた旅にぴったりです」(前出の鳥海高太朗氏)
あわら温泉は、一帯に74本もの源泉があり、温泉マニアにも人気が高いという。
「宿ごとに異なる源泉があり、湯めぐりが楽しいです。冬の名物・越前ガニを出す宿もあり、刺身、しゃぶしゃぶ、鍋とフルコースで味わえる。締めに、カニみそが残った甲羅へ日本酒を注いで飲めば、もう最高ですよ」(前出の瀧澤信秋氏)
温泉地の楽しみは入浴だけではないのだ。
【後編】歓楽街もセットで楽しめるのが“都市部の秘湯”。温泉街のスナックならではの楽しみ方や、B級グルメなども満載なので必見です。《【後編】はこちらから》
鳥海高太朗(とりうみ・こうたろう)
航空・旅行アナリスト。1978年、千葉県富津市生まれ。Yahoo!ニュースエキスパート。帝京大学理工学部、千葉商科大学サービス創造学部、共栄大学国際経営学部非常勤講師として、大学で講義を行いながら、テレビ・ラジオなどでの解説も行っている。
瀧澤信秋(たきざわ・のぶあき)
1971年生まれ、長野県出身。ホテル評論家。国内のホテルや旅館などを対象に、利用者目線やコストパフォーマンスを重視する現場取材を徹底。年間平均300泊、これまで3500軒超の国内施設へ宿泊している。著書に『辛口評論家、星野リゾートに泊まってみた』 (光文社新書)、『最強のホテル100 (ホテル評論家が自腹で泊まる!)』(イースト・プレス)ほか。
金井茂幸(かない・しげゆき)
1978年に北海道で生まれ、現在は東京都在住。旅行会社・IT企業に勤務後、株式会社ツーリストサポート設立、代表取締役に就任。温泉ソムリエ、温泉入浴指導員など、温泉に関する資格の他、総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者を所持。地域の資格では、北海道観光マスター、稚内観光マイスター、一級あさひかわマイスター、湯原温泉指南役(岡山県)、大分県温泉マイスター、別府八湯温泉道名人など。従来の顧客層以外からの顧客を獲得するために、ピンクリボン活動やインバウンド施策、乳幼児を含む家族旅行、障がい者の温泉旅行をもっと身近なものにするための研究を行い、実践している。「温泉は楽しく♪」をモットーに、“温泉カリスマ”として活動中。