■リュウ・ミンシェンの頭上に意味深な物体が…
そうなると「仲間との別れ」とは――視聴者の間では、“野崎(阿部)のかつての仲間”であるリュウ(堺)が死亡するのではという考察も多い。ここまでのリュウは悪役として描かれているが、意味深な描写の多さから、味方説を唱える声も多い。そして今回、廊下を歩くリュウの頭上にシャンデリアが、まるで“天使の輪”のように見える構図のカットがあったことから、リュウが死ぬ暗喩ではないか、と見られているのだ。
《最新予告で天使の輪でてる(略)ほぼ確で、リュウがサヨナラフラグですな。 キミの愛に嘘はなかった。 ありがとう》
《リュウの頭に天使の輪っかがあるみたいに見えるけど、これは何かの伏線なのかな?私は死ぬんじゃないかと思ってる》
《この作品で天使の輪が頭の上に来る絵を、たまたま選ぶとは思えんのよな》
また、前述のように、リュウの部下のシン(髙崎)は野崎に9日間も食事や水を与えず、瀕死の状態に追い込んだ。そして、リュウは衰弱した野崎を見て激怒し、「誰がここまでやれと言った!」と、シンを殴り飛ばしている。
後にリュウはシンの頬を撫でて「すまなかったね。痛かったかい?」と謝ったうえで、シンが退室してから、リュウはシンシーの責任者・樊林杏(ハン・リンシン/宮下今日子・51)に“極限状態の野崎を自作自演で助けることで懐柔する”計略だと説明する――という流れだったが、視聴者が引っかかっているのが、このときのシンの表情だ。この場面でのシンは、リュウに怯えているかのような表情を浮かべていたことから、
《フードロスニキをよく見ると殴られた後明らか怖がってるんよな。これ作戦として共有されていないよな。やはり野崎が飢えたのは想定外だったとなるわけだからリュウミンシュエンは野崎の味方か?》
《フードロスニキの怯え具合がすごく気になる。実は飢えさせろなんて指示は出してなくて、たまたまフードロスニキがしてたことを逆手に取って、シンシーに自分は愛する人であれ組織のためにここまですると見せてる》
といった考察も寄せられている。
そして、“隠れ次回予告”では、シンが1人で腕組みをして、パソコン作業をしている構成員たちのリーダーかのような貫禄を漂わせている場面も紹介されていることから、《シンシーの作戦室で中央に立ってるのがフードロスニキだけなのも劉が死ぬと思う一因》という声も。
『VIVANT』をウォッチし続けるドラマライター・ヤマカワ氏は、話題となっている“隠れ次回予告”の内容から、第19話での“仲間との別れ”が意味するものを、こう考察する。
「別班奪還作戦は失敗すると思っていましたが、“勇者たちの帰還”というテロップとともに数人がラクダに乗って砂漠を移動しているので、成功する可能性が高いようです。では、乃木が慟哭したり涙を流している理由は何なのか……。
“天使の輪”でリュウ死亡フラグがでていますが、彼が生き別れの双子でもなければ、それが乃木の感情を動かすとは思えない。そうなると、乃木が“帰れねぇかもしれないぞ”と話しかけていたノコルが、本当に帰らぬ人となってしまう可能性も……」
“隠れ次回予告”では、事前の訓練と比べてシンシーのセキュリティが強化されていることも明らかとなっている。果たして、奪還チーム、チンギス、そして味方説も浮上するリュウは生き延びることができるのだろうか――。
ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。