就任以降、世界中の注目を集めているドナルド・トランプ米大統領。彼が注目されるにつれて、その破天荒な食生活も話題になっている。特に有名なのが、酒やコーヒーを口にしない代わりに、ダイエット・コーラを1日12本も飲むというエピソードだ。

 そんなトランプ氏が、コーラと同様に偏愛してきたのがマクドナルド。オールドスクールなヤンキースタイルを貫き、世界中どこへ行ってもビッグマックやフィレオフィッシュに舌鼓を打ってきた。“マックでコーラを流し込む”瞬間こそがトランプ氏にとって至福なのだ。

「そんなマクドナルドのコーラについて、かねてよりネット上ではひとつの都市伝説が独り歩きしていました。“コンビニや自販機で買うコーラより確実にうまい”というものです。“なぜか炭酸が強く感じる”との声も少なくありません」(夕刊紙デスク)

 居酒屋やバーで注がれる生ビールなら店員による“注ぐ技術”の差も出てくるだろうが、果たしてコーラでも同じように“うまさの秘密”が存在するのか。コーラ専門Webサイト『コーラ倶楽部』管理人の空水りょーすけ氏が解説してくれた。

「多くの人がおいしいと感じるコーラの条件は非常にシンプルです。“よく冷えていること”“炭酸が残っていること”“水や溶けた氷で味が薄まっていないこと”。この3点に集約される。同じ製品であっても、実際に口に入る時点の状態によって味の感じ方は大きく左右されるのです」(空水氏=以下同)

 実際に米国マクドナルドの公式FAQでは、「水とコカ・コーラのシロップをディスペンサーへ入る前から冷やす」「氷が溶けることを見越して、シロップと水の比率を設定」「ドリンク供給システムを低温に保ち、使用する水をろ過する」と説明している。

「つまりマクドナルドだけが特別なコーラを作っているのではなく、普通のコーラをベストに近い状態で安定供給しているんです。飲食店では大容量のペットボトルを使うこともありますが、開栓から時間が経って炭酸が弱くなっていることがありますよね。さらにコーラ自体を冷やさず氷で冷たくした場合、味が薄まってしまいます。日本コカ・コーラも“氷入りのグラスへよく冷えたコーラを注ぎ、約3℃になった状態”が理想と紹介していますし、マクドナルドの考え方は非常に合理的といえます」

 では、注ぎ手による“技術の差”は存在するのだろうか。

「ディスペンサーが“水”“シロップ”“炭酸ガス”を一定比率で混ぜますから、職人技のような明確な差は出にくいでしょうね。ただし、決められた手順を守る丁寧さは重要です。コーラは振動や乱流を与えると炭酸が逃げてしまう。ジャバジャバ注いだり放置したりせず、余計な炭酸を逃がさない基本の徹底こそが“うまさの秘訣”といえます」

 この“温度と炭酸を守る“ことによって、家庭でも一段上のコーラが楽しめると空水氏は続ける。

「コーラ自体を冷蔵庫で十分に冷やし、さらにはグラスも冷やしておく。注ぐ際はグラスを45度傾け、内側に沿わせて静かに注ぐのがコツです。温度と炭酸と濃さを守るのがポイントです。濃さを守る、という点では、コーラを凍らせた“コーラ氷”を作って飲むのもおすすめです。普通の氷のように、溶けても水っぽくなりませんし、レモン果汁を加えて凍らせれば、溶けるにつれて味が変わる一杯も楽しめるなど、自分なりのアレンジもできます。ひと手間かける体験も相まって、格別のおいしさになりますよ」