相撲界の内情や制度、騒動の行方を、元関脇・貴闘力が現場目線で読み解く。経験者だから語れる、大相撲のリアルが詰まったコラム。
大相撲秋場所が、9月27日に終わった。
途中にシルバーウィークがあったこともあって、国技館はお客さんで大にぎわい。桟敷席には、有名人の顔もたくさんあった。
定番(?)のデヴィ夫人や、高須クリニック院長と西原理恵子さんカップル、元議員の石原伸晃氏や、東MAX、プロ野球の江本孟紀氏などもテレビ越しに見かけた。
オレのところにも、友達から「チケット頼むよ〜」と、毎日みたいに電話が来る。中にはタレントもいる。でも、それが両国の場所だと、特に取れないんだな。
お茶屋(相撲サービス会社)に頼むと、チケット代(1人約1万円ほど)だけじゃなくて、そこにお土産や飲食代、骨折り代なんかが付いてくるから、4人で20万円以上にはなる。
「エッ? そんなに高いの?」ということになっちゃうんだな。そのシステムを理解してもらうのが、まずは大変なんだ。もちろん、お茶屋制度も改善しなければいけないんだけどね。
さて、今場所、覚醒したのは横綱・大の里だった。
今年に入って、ケガの影響もあり、本来の強さが見られなくて、今場所の前半戦も危ない相撲が何番かあった。片足1本で残って勝ったとか、負けていてもしかたない相撲を拾ったことで、勝ち運を掴んだ。
あそこで2〜3番、星を落としていたら、休場していたはずだ。彼はガチンコ勝負だから、いろいろ厳しい部分もあるだろうけど、自分の力で相撲を立て直した。これからが、本当の大の里の見せ場になるんじゃないのかな?