■地上波放送には合わない?

 これならヒット間違いなしと思うのだが、気になるのが「火曜夜9時」という時間帯だ。予告を見る限り、画面も暗そうで、内容もサバイバル&デスゲーム系であることから、かなりシリアスな雰囲気だ。この時間帯に見るには『kiDnap GAME』は重いかもしれない。

 同枠の前作『さよならノワール』が、高評価を受けながら全話平均視聴率が世帯で2.9%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と撃沈。「火曜夜9時」という時間帯に合わない、重いシリアスな内容だったことが大きかったため、本作も同じパターンに陥る可能性はある。作品として出来がよければ配信が伸びるかもしれないが、視聴率は社運をかけたほどにはならないかもしれない。

 海外との共同配信のため、国内の数字だけでは判断できないが、盤石とは言い切れないところがある本作。どうしても国内では視聴率が評価の基準とされがちな、地上波枠の問題を乗り越えられるか。フジテレビ側としても番宣にも力が入るだろうが、とにかく、放送が始まる10月6日を待ちたい。

(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。