■直前作『風、薫る』は歴代ワースト3位タイでフィニッシュ
ちなみに、近年の朝ドラでは、『風、薫る』(26年前期)の主人公・りん(見上愛/25)の父・信右衛門(北村一輝/57)は人格者だったが第1週で病死。前々作『ばけばけ』(25年後期)の主人公・トキ(髙石あかり/23)の養父・司之介(岡部たかし/54)は、たびたびトラブルを起こしながらも、最終回まで健在だった。司之介は愛されキャラでもあったので、清治と比べて《司之介が聖人に見える》《司之介はあまりにもダメすぎて可愛さすらあるダメな父親だったな……》といった声も。
このように、“父親談義”でSNSが大いに盛り上がった『ブラッサム』だが――直前作『風、薫る』が視聴率で苦戦したことを考えると、視聴率に直結するとは限らないものの、初回からSNSで大きな反響が起きたことは、新作への関心の高さをうかがわせる。
見上愛と上坂樹里(21)のダブル主演作『風、薫る』は、明治時代に実在した看護師の大関和(ちか)と鈴木雅(まさ)がモデルの一ノ瀬りん(見上)と大家直美(上坂)が、バディとして日本初の専門看護師へと成長していく物語。同作には《先人たちの努力で、今の私たちがあるのだな、と感慨深かった》《最終回は泣きそうになった》など好意的な声も多いが、視聴率では苦戦。
同作の期間平均視聴率は13.8%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)で、多部未華子(37)主演の『つばさ』(09年前期)と並ぶ、歴代ワースト3位タイで終わった。
なお、ワースト1位は橋本環奈(27)主演の『おむすび』(24年後期)の13.1%、2位は倉科カナ(38)主演の『ウェルかめ』(09年後期)の13.5%。近年の朝ドラの視聴率は『おむすび』こそ不調だったが、今田美桜(29)主演の『あんぱん』(25年前期)は期間平均16.1%、『ばけばけ』(25年後期)は15.2%と良い数字が続いてもいた。
新たな朝ドラである『ブラッサム』。まだ始まったばかりだが、今後も個性的な登場人物や展開を巡り、SNSを大いに沸かせてくれそうだ――。
特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲや藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。『VIVANT』第1シーズンでは考察を大いに楽しんだ。