■『もうパパ!』はかなり社会派?

 なにしろ脚本は吉田恵里香氏。崖っぷちのボーイズグループを描いた22年10月期『君の花になる』(TBS系)のようなポップなエンタメを書く一方、24年前期のNHK朝ドラ『虎に翼』のような社会のイビツさに切り込む作品もありなので、本作ではSNSのネガティブな部分を描きつつ、令和ならではの家族の問題を書いてくれそうだ。

 また、共演陣はやや地味な印象を受けるが、紀子の初恋の相手・吉良陽日(きらあさひ)を演じる、岩瀬洋志(22)に注目したい。26年4月期『月夜行路 -答えは名作の中に-』(日本テレビ系)にジュエリー店の跡取り息子役でゲスト出演したとき、イケメンオーラ出まくりだったので、父と娘の関係とともに軸になるであろう、恋愛パートも説得力がありそうだ。

 テレビ朝日の“日10ドラマ”枠は、畑芽育(24)と志田未来(33)がダブル主演した、主人公たちが罪悪感と友情の狭間で揺れ動く『エラー』、玉森裕太(36)が主演した、失われた記憶をめぐる謎と衝撃の真実を描いた『マイ・フィクション』と、クセが強めな作品が多く、視聴率的には厳しかった。はたして、本作は数字を伸ばせるだろうか。

(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。