■家事や育児の「家族機能」は外部へ委託
主婦年金の見直しと合わせて注目されているのが、家事や育児を家庭の外へ移す動きです。家事代行やベビーシッターの利用を後押しする税制上の措置や、家事支援に関する資格制度などが検討されており、女性が育児や介護を理由に仕事を辞めることを減らし、働き続けやすい環境を整える制度づくりが進められています。
「夫が働き、妻が家事や育児を担う世帯を前提にした制度から、働き方の多様化を前提とした制度へ移れば、これまで家庭で担ってきた家事や育児をどうするのかという問題も出てきます。年金制度の見直しは、こうした家庭の役割にも関わる話として見ていく必要があるでしょう」(生活情報サイト編集者)
社会保険の適用拡大と家事支援の制度づくりを並べて見ると、「昭和の家族モデルからの脱却」という政府の方向性がうかがえます。制度の見直しが段階的に進むなか、これからの働き方や暮らしのあり方をどう築いていくべきか、一人ひとりが自らの人生設計を見つめ直す時期が来ているのかもしれません。
トレンド現象ウォッチャー・戸田蒼
大手出版社でエンタメ誌やWEBメディアの編集長を経てフリー。雑誌&WEBライター、トレンド現象ウォッチャーとして活動中。