日々、若者文化やトレンド事象を研究するトレンド現象ウォッチャーの戸田蒼氏が本サイトで現代のトレンドを徹底解説。今回は、リモートワークが浸透した労働環境が持つ特有の問題について注目した。
「静かな退職」に続く労働カルチャーの変化として、アメリカ発の「静かな休暇」が注目されています。会社に休暇を申請せず、勤務しているように見せながら実際には私的な時間を過ごす行為を指す言葉で、リモートワークの普及によって上司や同僚から勤務中の様子が見えにくくなったことが、こうした行動を取りやすくしたとされています。
2024年に米国の調査会社『The Harris Poll』が18歳以上の就業者1170人を対象に実施した調査では、全体の28%が、上司や会社に伝えず仕事を休んだ経験があると回答。ミレニアル世代では37%に上昇し、Z世代でも24%に達しました。
また、ミレニアル世代の61%は有給休暇を申請する際に不安を感じると回答しています。アメリカの就業者を対象とした調査のため、日本の現場にそのままあてはめることはできませんが、有給を切り出しにくい心理とリモート勤務が重なった新しい現象として、国内でも関心を集めているようです。