■あの姿を彷彿させた北中米W杯の2得点
一方で、最近の上田選手は、釜本さんを彷彿させるプレーが少なくありません。両足にヘッドとシュートパターンが豊富で、ポストプレーも力強いので、見ていて本当に頼もしいです。昨年10月のブラジル戦を現地で観戦した際には「本当に釜本さんみたいな選手になってきた」と感慨深く感じました。北中米W杯でのチュニジア戦の2ゴールを見て、その思いはさらに強くなりました。彼の成長を一番喜んでいるのが、釜本さんではないでしょうか。
オランダからフランスリーグに移籍し、新たな挑戦に挑んでいますが、さらなる活躍に期待しています。
ラモス瑠偉(らもす・るい)
1957年2月9日生まれ。ブラジルのリオ・デ・ジャネイロ出身。77年に来日し、読売サッカークラブ(東京ヴェルディの前身)でプレー。攻撃の核として5度の日本リーグ優勝に貢献し、得点王を2回、アシスト王を3回獲得した。93年にスタートしたJリーグでもヴェルディ川崎の中心選手として活躍。チームを初代王者、さらに連覇に導くとともに、自身は2年連続でベストイレブンに選出されるなど、Jリーグの草創期を支えた。89年に日本に帰化して日本代表でもプレー。司令塔としてアジアカップ初優勝をもたらし、94年W杯予選でもチームをけん引したが、あと一歩というところで本大会の出場権を逃した。98年に現役引退。指導者としては古巣の東京VとFC岐阜で指揮を執り、ビーチサッカー日本代表の監督としてW杯で世界を凌駕する活躍を見せた。国際Aマッチ通算32試合1得点。2018年、日本サッカー殿堂入り。
ラモス瑠偉公式サイト:http://www.ramos.jp/
(本連載取材協力:KAKU SPORTS OFFICE)