■先輩の言葉を胸に秋競馬で全力騎乗

「騎手というものを世の中がどう見ているのかを肝に銘じて行動しなきゃいけない。自分はJRAのジョッキーだと強い気持ちを持って生活してほしいし、技術を磨いてほしい」

 引退会見で善臣さんが語った言葉を胸に、これからも精進していきます。

 本格的な秋競馬に突入した10月10、11、17、18日に行われる重賞レースは、障害を含めると全部で5つ。現時点で、騎乗依頼をいただいているのは、2つ。

 10月17日、東京のGII富士S(芝1600メートル)と、18日、京都を舞台に行われるGI秋華賞(芝2000メートル)で、パートナーは、富士Sがアドマイヤズーム。秋華賞はマスターソアラです。

 前走、マイラーズCを完勝し、復活を果たしたアドマイヤズームが本来の力を見せるのは、これから。いただいた縁を大切に、チームアドマイヤと一緒に、ビッグタイトルに向けて駆け上がりたいと思います。

 ここまで3戦して2勝、エビちゃん(蛯名正義調教師)が、大切に育てているマスターソアラとは今回が初コンビ。“いつか2人でGIを”という約束を果たせるように、ここも全力騎乗です。

武豊(たけ・ゆたか)
1969年3月15日、京都府京都市生まれ。1987年3月1日にJRA騎手デビュー。翌1988年、スーパークリークで菊花賞を制しGI初勝利。以後、オグリキャップ・サイレンススズカ・スペシャルウィーク・ディープインパクト・キズナ・キタサンブラック・ドウデュースなど歴代名馬の手綱を取り、国内外GI通算100勝超を達成した“レジェンドジョッキー”である。2018年9月には史上初のJRA通算4000勝、2024年度JRA賞特別賞と黄綬褒章を受章、2026年7月12日には前人未到の5000勝を達成した。現在もトップクラスで騎乗を続ける“競馬界の第一人者”兼“最多記録更新請負人”。