King & Prince高橋海人(24)とSixTONES森本慎太郎(25)が主演を務める『だが、情熱はある』(日本テレビ系)の第4話は、若林(高橋海人)の芸人として生きていく覚悟を持ちながらも、ギリギリ生きている暗い表情が心配になった。一方、山里(森本慎太郎)は、自分は天才だとノートに書いて自らを奮い立たせていたが、相方に愛想をつかれて撃沈する姿が痛々しかった。この2人の熱い芝居、生きざまをもっとたくさんの人に見てもらいたい。

■感情が死にそうな高橋海人と、自分を責めて落ち込む森本慎太郎

 若林は、春日(戸塚純貴/30)のバイト先である物まねパブで、前説をすることになった。しかし、物まねショーを見に来るお客に全然ウケず、おしぼりを投げつけられてしまう。バイトをしたくても採用されないし、自宅に帰れば父親から叱責を受け、母親からは定職に就くことをやんわり要求される。そんな若林を受け入れてくれるのは、やはり春日だった。

 物まねは「そんなに似ていなくても、いっちゃえばいいらしい」という先輩芸人の話に乗じて、“アメフトの物まね”と題してアメフトのユニフォームを着て、舞台で体をぶつけ合ってみることに。ウケることもなかったが、野次られることもなくやり切ったのがスゴイ。

 だけど充実感はなくて、先輩芸人に「君、あれだね。みんな死んじゃえって顔してるね」と言われてしまう。演じている高橋の表情、その立ち姿からは、見ているこちらが心配になるほど心が死にそうになっていた。

 一方、大学を卒業した山里は、相方・和男(清水尋也/23)とのコンビ仲を深めていくが、人気テレビ番組『ガチンコ漫才道』で見事に優勝しても人気はあがらなかった。これに焦った山里は、また悪い癖が出てしまう。自分に向けている強すぎる感情を、同じ力量で相方の和男にもぶつけてしまったのだ。

 ツッコミの入れ方や心構えの甘さなど事細かに要求したことで、とうとう和男がブチ切れてしまう。和男は、山里の厳しさを受け入れてついてきてくれた、よき理解者だった。猛省した山里は、ノートに書いた『天才』の文字を黒く塗りつぶし、自分の弱さを認めるのだ。

 自分を天才だと信じて生きてきたのに、天才ではないことを受け入れるってツライ。「天才じゃないことを受け入れないと」とノートに書く山里、それを演じる森本の背中が、ものすごく寂しかった。