織田裕二(58)主演でフジテレビ制作の映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』(9月18日公開)の興行収入が公開10日間(~27日)で累計興行収入21.5億円を突破した。同作はフジテレビを代表する大人気シリーズの最新作ということもあって、フジテレビが気合いを入れてプロモーション活動をしているが――民放キー局関係者は言う。
「映画『踊る大捜査線』の興収はもちろん大事ですよね。フジテレビでは昨年、コンプライアンスなどを巡るいわゆる“フジテレビ問題”があり、一時CMスポンサーの大多数が出稿を見送るという大変な事態になっていましたからね。
ですが――今のフジテレビの空気感では、『踊る』よりも10月期ドラマをしっかりと盛り上げなければいけない、となっていると聞こえてきています。その大きな要因のひとつとして、直前の7月期ドラマの“大惨敗”があるといいますね……」
フジテレビのGP帯ドラマ枠は、「月9」、「火9」、「水10」、「木曜劇場」(夜10時)。そしてカンテレ制作の「月10」の5本。先の7月期には、順にGACKT(53)主演の『ブラックトリック〜裁きを操る弁護人〜』、小池栄子(45)主演の『さよならノワール』、仲里依紗(36)主演の『Tokyo middle 30』、内田有紀(50)とtimelesz・寺西拓人(31)のダブル主演作『ラストノート』、反町隆史(52)主演の『GTO』(26年版)が放送された。
上記の作品にはいずれも話題性があり、放送前には期待する声も多かった。たとえば『ブラックトリック』は、主演が大人気ミュージシャンのGACKTという点でかなりニュースになっていたし、『GTO』は1998年に大ヒットした名作の続編。『Tokyo middle 30』は、のん(33)が民放GP帯ドラマに14年ぶりにレギュラー出演することが注目されていた。
ところが――結果的に、フジテレビの26年夏ドラマは5作品すべてが視聴率では振るわずに終わった。前述の5作品で最も数字が取れていたのは『ブラックトリック』だが、全話平均4.3%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)と決して高いとは言えない結果に終わった(4月期の月9『サバ缶、宇宙へ行く』は全話平均3.7%、1月期の月9『ヤンドク!』は5.8%)。
「もちろん、出演俳優の演技やシナリオを評価する声もありますが、とにかく数字が取れなかったですね。そして、これから始まる10月期ドラマは全体的に、豪華な俳優陣が起用されていたり、海外と提携して作られる作品があったりと、“強いドラマ”が目白押しになっているんです。それらを“外す”わけにはいきませんから、いつも以上に番宣をしっかりやるつもりと聞こえてきています。
ドラマには多くのCMスポンサーがついています。フジテレビドラマへの信頼を得続けるためにも、この10月期ドラマは正念場と見られていますね……」(前同)
フジテレビの26年10月期ドラマ――まず「月9」では、江口洋介(58)と松嶋菜々子(52)のダブル主演作『救命病棟24時』の第6シリーズが10月12日から放送される。同作は1999年1月期から2013年7月期まで5シリーズ制作されたフジテレビを代表する人気医療ドラマ。江口は第5シリーズに出演しておらず、SPドラマ『2010スペシャル』以来、16年ぶりにシリーズ復帰を果たした。
「月10」では、芦田愛菜(22)主演の『南田南弁護士は天才肌』を10月19日から放送。同作は韓国で大ヒットを記録した『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(22年)のリメイク作品。国民的人気のある芦田にとって、10年ぶりの連ドラ主演作という点も注目されている。
「火9」では、坂口健太郎(35)主演の『kiDnap GAME』が10月6日から放送される。同作は香港、韓国との国際共同製作で、世界28の国と地域での放送・配信も決定している大作。企画は放送開始の約3年前から始動しており、プロデューサーの加藤裕将氏は、『イカゲーム』(Netflix)のような世界的ヒット作を生み出したいという思いから、本作の構想に至ったと語っている。東京、ソウル、台北、シンガポール、バンコク、那覇、マニラのアジア7都市が舞台で、フジテレビ側も「連続ドラマ史上最大規模の予算とスケール」と打ち出している大型作品だ。