■大人気脚本家の最新作&ヒット作の1年半ぶり続編も
「水10」では、石原さとみ(39)主演の『ポリティカルパン』が10月7日から放送される。石原演じる女怪盗が使われ方が不透明な“ポリティカル・マネー=政治の金”を狙う――という政界を舞台にした“怪盗エンターテインメント”である。
同作は主演が石原という点に加えて、脚本が野木亜紀子氏という部分で注目されている。野木氏は石原の代表作の1つ『アンナチュラル』(TBS系/18年1月期)の脚本家であり、今回の『ポリティカルパン』は石原を主演に想定して当て書きした作品。いまドラマファンから高い信頼を得ている脚本家の一人で、これまでにも『MIU404』(20年)や映画『ラストマイル』(24年)など、エンタメと社会派のバランス感覚が絶妙な作品を数多く手掛けてきたことで知られる。
「木曜劇場」では、芳根京子(29)主演の『波うららかに、めおと日和』の続編が10月15日から放送される。同作は西香はち氏の漫画作品が原作の、日中戦争が勃発する前年の昭和11年に結婚した新婚夫婦の物語。2025年4月期に同枠で実写化したところ、芳根と本田響矢(27)演じる夫婦の“うぶキュン”ぶりだけでなく、平和の尊さ、戦争のつらさも実感できる作品としても人気を博した。今回の続編は昭和12年を舞台に、結婚2年目の物語が描かれる。
そういったドラマを盛り上げるべく、フジテレビは、10月期ドラマのキャストが大集合する特番『FNS新ドラマ大集合!国民的ヒットの祭典!』(10月5日放送予定)を筆頭に10月期ドラマの番宣を、例年以上に力を入れて展開していくと言われている。
《今回はフジは力入れたなぁ》
《気合い入ってるのが伝わるー!!!!どれも楽しみ》
《10月期フジテレビドラマは期待してます》
《10月期は珍しくフジテレビのドラマ3本観る予定》
《こうして見るとラインナップ的には若年層から熟年層までターゲットがまんべんなく、ジャンルも押さえていて選択肢があるし…いいんじゃないスかね今期ふじさんドラマ!「まだできることがある」んですよいくらでも!!》
など、期待する声も多いが――ドラマライター・ヤマカワ氏は、26年10月期のフジテレビドラマでは『kiDnap GAME』と『ポリティカルパン』に注目しているという。
「人気シリーズの13年ぶりの復活、韓国の人気ドラマのリメイク、ヒット作の続編など、手堅いイメージのドラマが多いなか、何が飛び出すか分からない『kiDnap GAME』と『ポリティカルパン』に注目しています。
坂口さんが主演を務める『kiDnap GAME』は海外との共同配信であるため、内容や画作りが国内向けのガラパゴス化をしないはず。グローバル基準なスケールの大きなドラマに期待です。石原さんが主演の『ポリティカルパン』はクセ強なキャストはもちろん、ドラマファンから強い信頼を得ている、野木亜紀子氏の脚本であることが大きい。映画や配信ドラマほどではないでしょうが、ニッポニアという架空の国が舞台というのを逃げ道にして、大胆に社会問題に切り込んでほしいです」
フジテレビは10月1日には、《誰もが知る豪華キャスト誰も見たことがない世界のドラマが続々と始まります》と添えて気合いの入った秋ドラマPVを局の公式SNSに投稿している。正念場と言われる10月期ドラマは、多くの視聴者をつかまえられるだろうか――。
ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。